お留守番


「じゃあ今日は一人でお留守番よろしくね」


既に時刻は夜七時。外も真っ暗。

私は涙目になった。


「すぐ明日になるかな」

「なるわよ」


そう言うと母は出ていった。


今晩から明日の朝までこの広い家で一人。

一人になるのがこんなにも怖いことだと思わなかった。


私はテレビを付けて居間で寝た。

こっちの方が音もあって怖くないからだ。


もうこれですぐ明日の朝になる、怖くない。


さあ寝よう。


そう思い、目を瞑ったら暗闇の向こうから誰かが走ってきた。


誰だろう?


怖いという思いよりも好奇心でいっぱいだった。

目を閉じながらもよく目を凝らすと、それは包丁を片手に持ち、赤いワンピースを着て、2本結びをした幼い女の子だった。


パチ。


私は両目を瞬時に開けた。


はあ、怖かった。これじゃ寝れないじゃん、どうしよう。

でも現実じゃないし、いいや。

寝よう寝よう。


再びを目を瞑るとまたあの女の子が走ってきた。

右手に包丁、赤いワンピース、2本結び。


パチ。


私は再び両目を瞬時に開けた。


と同時に私はきゃあと悲鳴を上げた。


いつの間にかあの女の子が立っていたからだ。


はあ、びっくりした。これじゃ寝れないじゃん、どうしよう。

でも現実じゃないし、いいや。

寝よう寝よう。





翌日私は血だらけで発見された。


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