336話 高月マコトは、ハイランド城へ潜入する


「じゃあ、私たちがなればいいわね? 彼氏くん」

 

 ルーシーとさーさんが無事に戻ってきて。

 さて、これから厄災の魔女の所までどうやって行こうか、という相談をしていたら紅蓮の魔女ロザリーさんが提案をしてきた。


「いいんですか? ロザリーさん」

 とても助かるのだが、木の国スプリングローグの英雄に囮役などやらせても良いのだろうか?


「だって、光の勇者くんの魅了はノエル女王じゃないと解けないし、フリアエちゃんは彼氏くんの魔法じゃなきゃ、駄目なんでしょ? それが一番いいんじゃない?」

 ロザリーさんはあっけらかんと答えた。


「ねぇねぇママ。私も囮なの?」

「私は高月くんと一緒がいいなぁ……」

 ルーシーとさーさんは、俺たちと一緒に行くことを希望したが。



 ――さすがにロザリーちゃん一人じゃ、王都にいる魔王全てを相手にするのは危険よ



 運命の女神イラ様の声が降ってきた。

 確かにそうだよな……。


「別に私は一人でも大丈夫ですよー、イラ様」

 当のロザリーさんは、あまり気にしてないようだが。

 俺の考えは……。


「ノエルさん」

「はい、何でしょう? マコトさん」

「先にノエルさんの杖の力で、『魅了』で操られている人たちを助け出しませんか? 俺が光の精霊にお願いして、ノエルさんと同調シンクロして魔法を拡大すれば王都全体に呪いの解除をかけられますよね?」

「そうですね! 大賢者様や太陽の騎士団たち、もしかしたらリョウスケさんも正気に返ってくれるかも……!」

 ノエル女王がぽん、と手を打つ。


 よし、まずはこちらの戦力を増やせばロザリーさんだけに負担がかかることも無いはずだ。

 それにルーシーやさーさんを囮にするというのは、抵抗がある。

 この方法なら……、と思っていたら。



 ――それは駄目よ。高月マコト



 運命の女神様から待ったが入った。


「イラ様? なぜです?」



 ――ノエルちゃんが王都全体に『呪い解除』を行うと、厄災の魔女に操られている魔王たちまで勝手に行動しだすわ。収拾がつかなくなるわよ。



「確かに…………そうですね」

 王都にいる千人を超える古の魔王たち。

 奴らは厄災の魔女の『死霊魔術ネクロマンシー』によって仮りそめの復活をしており、『魅了』によって操られている。


『魅了』だけを解くと、残るのは指揮官のいなくなった魔王軍団。

 間違いなくろくなことにならない。


 だから俺たちがやるべきは、


 1)厄災の魔女を倒す

 2)死霊魔術で、復活した魔王たちが消滅する

 3)魅了で操られた人たちを元に戻す


 この順番でなきゃいけない。 


 しかし、こっちの戦力はロザリーさん、俺、ルーシー、さーさん、ノエル女王。

 人数があまりに少ない。

 

 厄災の魔女に身体を乗っ取られたフリアエさんは、俺がイラ様から貰った奇跡まほうで助ける必要がある。

 桜井くんを正気に戻せるのはノエル女王の杖と魔法が必要。

 せめて俺がもう少し『神の力』というのをきちんと操れれば……。


「私とルーシーは、空間転移テレポートが使えるから王都からすこし離れた位置で、目立つ魔法を使って魔王の注意をひきつけてあげるわ。戦わずに逃げ回ればいいだけだし。いざとなったら、倒しちゃえばいいしね。ルーシーたちは戦っちゃ駄目よ? 近接はアヤちゃんに助けてもらいながら、とにかく逃げ回りなさい」


「はーい。わかったわ、ママ」

「それしかないかー、わかりましたー。るーちゃんのお母さん」

 俺の迷いをよそに、ロザリーさんはルーシーとさーさんに指示を出す。

 ルーシーとさーさんは納得したようだ。

 でも、ルーシーとさーさんを囮なんて……。


「彼氏くん、そんな顔しなくても私の娘たちは大丈夫よ。だって私の娘だもの」

 ロザリーさんに額を小突かれた。


「ロザリーさん……」

「海底神殿を攻略して神の力を手に入れたんでしょ? もっと堂々としなきゃ」

 俺の迷いは見抜かれていた。

 そうだな。

 もっと仲間を信じないと。


「わかりました! ありがとうございます」

「いい子。ところで神族とは寝たことないのよねー。今度一晩付き合ってくれない?」

「………………へ?」


「ママ!?」

「るーちゃんのお母さん!?」

「じょーだんよ☆ ジョーダン」

 俺が硬直していると、ルーシーとさーさんがすぐに間に割り込んだ。


 紅蓮の魔女さんはケラケラと笑っている。

 なんだ、冗談か。

 一瞬、本気かと……。


(ちなみに、ロザリーちゃんは本気だったみたいよ?)


 ノア様がこっそり念話で教えてくれた。

 まじかよ、ロザリーさん!

 肉食女子過ぎでしょ。

 娘の彼氏に手を出すとか、エロゲみたいなのはやめてください。


「じゃ、行ってくるわ」

 ひらひらと手をふり、ロザリーさんが魔力を集める。

 あれは、でかい魔法を使うようだ。


「じゃ、私たちも行こっか」

「ふーちゃんによろしくね、高月くん」

 ルーシーとさーさんも、別方向へ向かおうとしている。


「マコトさん」

 ノエル女王から手を差し出される。

 俺はその手をしっかり掴んだ。


「ノエルさん、行きましょうか。ルーシー、さーさん気をつけて」

 俺は二人に言葉を送り、ハイランド城へ向かおうとしたのだが。


「……ねぇ、マコト」

「……高月くん、なんかさ」

 ルーシーとさーさんが、怪訝な顔をして話しかけてきた。


「どうかした?」

「なんか、ノエル女王と随分親しげじゃない?」

「なにかあったのー? 高月くん」

「ち、違うよ!? あるわけないだろ」

「そうです、ルーシーさん、アヤさん! 私たちは何もありません!」

 俺とノエル女王は慌てて首を横にふる。


「なーんか、怪しいんですけどー」

「嘘つきの匂いがするね!」

「ほらほら、遊んでないで。他の魔王たちがこっちに気付いたわよ」

 わーわー、言っている俺たちにロザリーさんが注意した。

 


「おりゃ! 炎の天使たち!」

 紅蓮の魔女さんの声とともに、洗練された聖級の魔法が飛び出す。

 そして、炎の天使は生きているかのように魔王に向かって飛んでいく。

 ……凄い。

 今の俺なら同じことをできるだけの魔力はあるはずだけど、あの域には達していない。


「マコト! あとで話があるわ!」

「高月くん! 説明してもらうからね!」

 ルーシーとさーさんは、そう言い放って空間転移でどこかへ移動した。

 二人には問い詰められそうだ。

 ま、それは全てが終わってから。


 気持ちを切り替えよう。

 俺とノエル女王は、無言で小さく頷いた。



 ――『隠密』スキル



 王都へ移動を開始する。


 目的地は、漆黒のハイランド城。


 厄災の魔女の待つ王座である。




 ◇




「うまく王都に潜入できましたね」

「ええ、門番すら気づかせないとは凄いですね。マコトさんの『隠密』スキル」

「神化してスキルの性能がアップしたみたいです」

 俺たちは無事に王都の中へ潜入し、大通りを進んでいる。


 人通りは少ない。

 おそらくロザリーさんや、ルーシーたちが暴れてくれているからだろう。

 代わりに王都の中にも、魔王が普通に歩いている。

 何だこの魔都は……。


 俺とノエル女王は手をつなぎ、その王都内を静かに歩く。

 すぐ隣を魅了で操られた住人や、魔王たちが通り過ぎる。

 まったく俺たちに気づかない。

 ……前からこんなに『隠密』スキルって強力だっけ?


(マコトの隠密スキルが『神級』になってるみたいね)


 ノア様が教えてくれた。

 へぇ……しんきゅう……って、隠密が『神級』!!

 じゃあ、俺の持っているスキルが全て神級に!?


(全てのスキルがそうなったわけじゃないわよ。高月マコトが使スキルだけね)


 即座にイラ様に訂正された。

 使い込んだ……つまりは、『神級』になったのは俺がよく使っていたスキルだけということだ。


『隠密』にはお世話になったからなぁ。

 水の神殿を出て以来、常に使い続けてきた。

 そうか、俺の『隠密』は神級に……。

 使ってて良かった『隠密』スキル。

 一人で感動していると……。

 

(マコくん、神様になったのに隠密で喜ぶの……?)

(コソコソしなくてもいいでしょ。みみっちいわねー、高月マコト)

(私はいいと思うわよ。マコトらしくて)


 女神さまたちがやかましい。

 ノア様は優しい。


「マコトさん?」

「なんでもありません」

 女神様の念話が聞こえないノエル女王が不思議な顔をする。

 

 俺はポーカーフェイスを装い、ノエル女王の手を引いた。

 王城の前まで、誰にも気づかれることはなかった。




 ――ハイランド城内部。




 門番の脇を抜け。

 俺とノエル女王は、王城の広い廊下を進んでいる。 


(順調だ……)

 少し怖いくらいに。 

 罠……の可能性はないだろうか?



(大丈夫よ、私のマコトなんだから)

(あんた、神族になっても心配性ねー)

(慎重なのは、マコくんの良いところだから☆)


 相変わらず、女神さまたちは気ままにおしゃべりしている。

 緊張感無くすなぁ。

 おかげで余計な気負いは無い。

 その時。



 XXXX!

 XXXX~?

 XXXXッ!

 


 時の精霊たちがざわついている。

 どうやら、これから『何か』起きるらしい。 

 俺は、周りをさっと見回した。

 


(あぁ……か)

 


「ノエルさん、少し離れてください」

 俺はノエル女王の手を離し、三歩後ろに下がった。



 ………………



 音もなく、俺の真後ろに黒い影が現れる。


 そして、そこから鋭い黒刃が俺に迫った。


 のゆっくりとしたその凶刃を、俺は無造作に掴んだ。


「なっ!? ……何だとっ!!」

 驚愕に目を見開いているのは、悪魔の王バルバトスだった。


「いつぞやは、邪魔をしてくれたね」

 確か大魔王及び魔王討伐の論功行賞の式典の時だったか。

 ほんの十数日前のはずだが、遠い昔の出来事のようだ。



 にしても、他の魔王は俺の『隠密』スキルで気づかれなかったのに。

 悪魔の王は、特別ということだろうか。


 ま、何にせよここで滅ぼしておこう。


「光の精霊たち……。悪魔の王に抱きついてくれ」

 悪魔の弱点は光。

 光を操るのは、太陽魔法。


 水魔法、運命魔法に次いで太陽魔法も鍛えている。

 そして今なら、光の精霊にお願いをするくらいなら容易だ。 

 光の精霊たちが、悪魔の王に抱きついた。



「ああああああ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!!!!!!」


 

 悪魔の王の絶叫が響く。

 致命的な攻撃になっているはずだ、が。

 

(……どうもウソっぽいんだよな)


 悪魔は嘘つきだ。

 俺は油断なく、相手を観察する。

 すでに叫び声は上げていない。

 悪魔の王は、息も絶え絶えで今にも絶命しそうだ。

 ふらりと、崩れ落ちそうになり……


 突然「くわっ」を悪魔の王の目が見開き、空間転移で逃亡を図った。

 悪魔の王は、きっと逃亡の成功を確信していただろう。

 すでに別の空間へ移動し終えていたのだから。


「時の精霊さん」

 俺は呼びかけた。

 

 俺は悪魔の王の足を掴む。

 そして、地面に転がした。


「………………は?」

 驚愕に目を見開く悪魔の王。


「残念、逃さないよ。桜井くんとノエル女王の結婚式を邪魔した罪は重い」

「貴様……何をした? 私は確かに魔界へ空間転移したはず……」

 へぇ、魔界に逃げていたのか。

 別世界へ一気に移動できるとは、流石は魔王。


「くっ!」 

 再び悪魔の王の姿が消える。

 往生際が悪い。



「時の精霊さん」

 俺の言葉に、再び悪魔の王が俺の目の前で情けなく転んでいた。


 

「ば、ばかな……一体何が……」

 悪魔の王の声が震える。

 もちろんネタばらしをするつもりはない、のだが……。



 ――ちょっとー!! 高月マコト。気軽にぽんぽんとんじゃないのー!!!



 運命の女神イラ様からの叱責が飛んできた。

 やば。

 そういえば視られてましたね。


 そして、魔王にバレてしまった。

 まぁ、バレても問題はないのだけども。


「時を戻す……だと?」

「ああ」

 肩をすくめる。


 先ほどからやっているのは、運命の奇跡うんめいまほう・時戻し。

 以前、ノア様が使っているのを見たから覚えていた。

 うん、これめっちゃ便利だ。



 ――ふざけるんじゃないわよ! あんたが時間をいじるとこっちの仕事が増えるのよ!! あとで説教してあげるわ!! 私の部屋にきなさい!!



 運命の女神イラ様に怒られた。

 ……これ以上の使用は控えるか。

 


「じゃあね、悪魔の王」

「なっ……!」

 



 ――俺の持つ女神ノア様の短剣じんぎが、悪魔の王バルバトスの胸に刺さっている。




「いつ……の……間……に?」

「おまえの。そして刺した」

 簡潔に事実だけを述べた。

 

「…………っ」

 悪魔の王が何か発言することはなかった。

 心臓を神器に貫かれた魔王の身体は崩れ、そして砂のように消え去った。 


「ふぅ……」

 小さく息を吐く。

 千年前からの因縁の魔王の一人。

 ようやく倒すことができた。


「ノエルさん、おまたせしました」

 俺が振り返ると、ノエル女王がぽかんとした顔を、やがてじぃっと半眼に変化させた。



「ノエルさん?」

「めちゃくちゃ過ぎますね……。いえ、海底神殿の時から知ってましたが」

「今の戦法は良くないですか?」

「さっき運命の女神様に叱られたばかりでしょう?」

 呆れた声でため息を吐かれた。


 ――そうよー! 水魔法使いなさいよー!! 高月マコトのばかー!


 残念ながらノエル女王とイラ様からの評価は、いまいちだった。

 

 ――別にいいでしょ。世界を救うんだから。ね、マコト☆


 やっぱりノア様は優しい。


 ――ノア……、あなたマコくんを甘やかす駄目な女神おんなになってない?

 ――は? な、何を言ってるのよ!

 ――あーあ、こんなノア見たくなかったなー

 ――違うわよ! 寛大な所を見せるのが女神の品格ってやつでしょ!


 女神様が賑やかに喋っている。

 もう、隠密の意味ないな……。



「ノエルさん、行きましょう。姫……厄災の魔女は、おそらく玉座にいます」

「わかるのですか?」

「どうやら『索敵』スキルも強化されたみたいで」

 神化の影響だろう。

 以前のスキルとは比べ物にならない広さと精度になっている。


 世界を呪う魔法をかけている張本人。


 厄災の魔女は、この城の中央にある大広間にいることがわかった。




 ◇




 ハイランド城の玉座前の大広間。

 その部屋にある大きな扉の前に、俺とノエル女王は立っている。


 一応警戒はしてたが、途中で他の魔王に襲われることはなかった。

 

「この扉の奥に厄災の魔女が……?」 

「いるはずです。ただ、妙なことに護衛のような存在が一人しかいないんですよね。普通は大勢の配下に守らせるものだと思うんですが……」

「罠でしょうか?」

「おそらく」

 俺とノエル女王は顔を見合わせる。

 そして頷いた。


「行きましょう」

「はい、俺の後ろに隠れて。念のため同調シンクロしておいてください。不測の事態を防げます」

「わかりました」

 ここまで来て、撤退はない。

 罠とわかっていても進むしか無い。


 俺は重い扉をゆっくりと開いた。


 中に入ると、『索敵』スキルで把握していた通りがらんとしている。

 大広間は空っぽだった。




 ――王の玉座を除いて。




 玉座に腰掛け、眠そうな顔で肘を付きこちらを見下ろすのは、黒髪に黒いドレスの絶世の美女。


「姫……」

 フリアエさんだった。


 いや、意識は厄災の魔女ネヴィアに盗られているはずだ。

 だから、あれは厄災の魔女だ。

 そして、彼女の隣に居るのは。


「リョウスケさん……」

 桜井くんが生気の欠けた顔で、だがまったく隙なく剣を構えている。

 ノエル女王は、今にも駆け出したい様子だがそれを堪えている。


 俺たちはゆっくりと厄災の魔女が腰掛ける玉座へ歩を進めた。


「あら……」

 ここで厄災の魔女が口を開く。


「私の騎士……?」

「姫?」

 俺をそう呼ぶのは、フリアエさんのはずだ。


 だけど、その呼び方をするという知識は厄災の魔女も知っているだろう。

 騙そうとしているのだろうか?

 俺が考えているうちにも、フリアエさんの言葉は続く。


「髪の色が……それに瞳も……。別人かと思ったけど……、やっぱり私の騎士よね?」

「あぁ、色々あってね。今はこんな姿なんだ、姫」

 会話をする限りだと、フリアエさんとしか思えない。

 懐かしさで少し感傷的になった。


 ……いかん、油断は禁物だ。


 その時、厄災の魔女の目が「かっ!」と見開いた。


 慌てて短剣を構える。


 やっぱり、厄災の魔女の演技だったのか?


「なんで…………なんで…………」

 厄災の魔女がワナワナと震えている。

 俺は、冷静に彼女の様子を窺う。




「なんで、私の騎士が手を繋いでるのよ!!!!!」




「「え?」」

 その言葉に、俺とノエル女王が顔を見合わせる。


 そういえば、同調のために手を繋いでますね。


「まさか……その女とだけはくっつかないと思ってたのに! 見損なったわ! 幼馴染の嫁を寝取るなんて!!」

「誤解だ!!!」

 ロザリーさんよりも酷い勘違いをしているフリアエさんに、思わず大声を上げた。


 そして、思う。


 ……これ、多分フリアエさん本人だよな?

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