125話 エピローグ(第五章)

 俺は、フリアエさんを追いかけた。


 皆が騒いでいるギルド前の広場を抜けて。

 やってきたのは、マッカレンの共同墓地。

 フリアエさん、墓地好きだなぁ……。


 初めて出会った時の既視感を感じる。

 月明りの中で、淡い色のワンピースと長い黒髪が輝き幻想的な光景を映し出していた。

 なんとなく話しかけづらくて、木の陰に隠れて様子をみていた。

 

「ツイ~。うりゃ、うりゃ」

「なう、なう」

 フリアエさんが、見覚えのある黒猫の喉をさすってごろごろ鳴らしている。

 というか、黒猫の名前はそれに決定したんですね……。

 しばらく見ていると、急にこちらへ振り向いた。


「何か用? 私の騎士」

 ありゃ、ばれてたか。

「こっそり居なくなるから、どうしたのかと思って」

 俺は頭をかきながら、木の陰から出ていった。

『隠密』スキルを使わなかったら、普通に気付かれちゃうな。


「……今日、大変だったわね。『寿命』を削って古竜を倒したんですって?」

「他に方法が無かったから」

 黒猫――ツイが、こちらに近づきズボンに顔を擦り付けてきた。

 可愛いな、こいつ。


「その魔獣、あなたに懐いてるわね」

「ああ。人懐っこい猫……、ま、魔獣っ!?」

 ビクっと、なって黒猫を見下ろす。

 きょとんとしたつぶらな瞳でこちらを見上げてくる。

 チワワみたいな目をして。

 これが、魔獣? え、うっそ。

 冗談でしょ?


「気づいてなかったの? あなたの弱い『魅了』魔法に影響されるくらいだから、水属性の魔力を持ってるんじゃないかしら。多分、無意識で同調したんじゃない?」

「……まじか、お前魔法猫マジカルキャットだったのか?」

 黒猫の頭をこしょこしょと撫でる。

 愛らしく頭を擦り付けてくるが。

 将来、水魔法・中級を使ったりしませんよね?

 そんなことされたら泣くよ?


「……ちなみに、危険は無いよね?」

「魔物の幼体だから弱いし、そもそもあなたの『魅了』にかかってるから安全よ」

 そっか。じゃあ、いいや。


 世間話は、これくらいにしよう。


「元気無いみたいだけど?」

 フリアエさんの表情が曇る。

 言いたくないのだろうか?

 無理に聞き出すのも気が引けるが……。

「私の騎士」

 きりっと、フリアエさんがこちらを見つめてくる。


「……今日の集団暴走スタンピード。蛇の教団が裏で手を引いてたらしいわね」

「ああ、なんかギルドの人たちがそんなことを言ってたっけ?」

 まだ、噂の段階だ。

 そのうち取り調べが進めば、はっきりしてくるのかな。


「蛇の教団員は、魔人族で構成されている。知ってるわよね?」

 暗い表情のままフリアエさんが、話続ける。

「一応、知ってるけど」

 なんの話だ?


「…………私は、魔族の血を引いてる。……つまり魔人族なの」

 目を逸らしながら、消え入るような声を発した。

「へぇ」

 月の国ラフィロイグ廃墟に住んでいる住人は、魔人族が多いと聞いてる。

 フリアエさんは、月の国の出身。

 そこまで驚くことじゃないような。


「驚いた? 月の巫女が魔人族だなんて」

「いや、別に……」

「うそよ!」

 えぇ……。


「蛇の教団は、私を幹部に迎えると言ってきたこともあるわ。もちろん断ったけど。もしかしたら、今回の襲撃は私が狙いだったのかもしれない……」

 フリアエさんの声は、沈んでいる。

 そんなことを考えてたのか。

 なんで、マッカレンが狙われたのかはわからないけど。

 いくら何でも魔物の集団で街ごと襲った原因が、フリアエさんではあるまい。


「こんな魔族の血を引いて呪われた巫女と一緒に居て、いいことなんて無いわ。ねぇ、私の騎士。今まで短い間だったけど、楽しかった。りょうすけに頼まれたから、私の守護騎士を続けてくれたんでしょうけど、守護騎士の契約は解除しま……」


「待ちなさい! フーリ!」

 静かな墓地に、大声が響いた。

 振り返るとルーシーと、さーさんが立っている。

 あれ? いつの間について来てたんだろう。


「るーちゃんが、高月くんとふーちゃんが逢引きしているから、追いかけなきゃって」

 苦笑するさーさんに説明された。

「ちょっ!? あや! それは言わなくていいから」

 そんな心配されてたのか!


「大体、高月クンがそんなことするはずないよねぇ……。既に三人も恋人がいるのに……」

 さ、さーさん! 『威圧』が漏れてるよ!

『危険感知』アラートが、ビービー鳴り響く。

 あと、光が無い瞳が怖いです。

 さーさんの『威圧』で背筋をぞくぞくさせていると。


 足元のツイは、のん気に毛づくろいをしている。

 おまえ、危機感無さすぎだろ。

 竜ですら逃げ出した『威圧』なんだけど……。

 案外、大物なのかもしれない。


「何をしに来たの、魔法使いさん」

 フリアエさんの口調は硬い。

「何って、フーリはまことのパーティーを抜けるつもりなの?」

 単刀直入だ。さすがルーシー。


「そうよ。私みたいな厄介者が居るとあなたたちに迷惑をかけるわ」

「そんなことは……無いよ? ねぇ、高月くん」

 さーさんが、こちらに助けを求めるような視線を送ってくる。


「女の子の一人旅は危険だろ?」

「大丈夫よ。ここの墓地から、何体か死霊騎士を作って護衛させるわ」

 どうやらちゃんと考えているらしい。

 けど、「じゃあ、どうぞ」ってのもなぁ。

(うーむ、これはアレだな)

 俺は桜井くんとの会話を思い出した。



 ◇



 魔法剣技を教えてもらった夜の時の会話だ。


「フリアエってさ、高月くんや佐々木さんのこと名前で呼ばないだろ?」

「あー、確かに。何でだろうね?」


 俺のことを『私の騎士』。

 ルーシーを『魔法使いさん」。

 さーさんを『戦士さん』。


 みんな職業で呼んでいる。

 でも、桜井くんだけ名前呼びだ。

 あんまり気にしてなかったけど。


「あれってさ。フリアエは過去に親しかった人たちが、みんな死んじゃったかららしいんだ」

「……」

「育ててくれた人、友人たち、月の巫女を信仰してくれた人たち、全て死んでしまった。だから、新しく知り合う人を名前で呼ぶと、死に別れた時に悲しくなるから名前を呼ばないんだって」

「……その話、重いんですけど」

 まじか。

 そんな理由だったの?


「ちなみに、僕は光の勇者だから、何があっても死なないから名前で呼ぶわ、って言ってたな」

「へ、へぇ……」

 てっきり好きな人だけ、名前で呼ぶというタイプのツンデレキャラかと思ってたんだけど。

 

「どうして、そんな話を?」

「いや、なんとなく高月くんならフリアエの心を開けるんじゃないかと思って」

「え~」

 俺、コミュ障なんだけど。

 

「高月くんは、昔からちょっと変わった人に好かれるだろ?」

「……そんなこと、無いよ?」

「中学の時に、英語の高橋先生が高月くんのことを気に入ってたよな? 他のどの生徒にも厳しいのに、高月くんにだけ優しかった」

 ニッ、と悪戯っぽい顔で笑う桜井くん。

 

「その話は、忘れてくれ……」

 黒歴史なんだ。

 英語の女教師、高橋先生(30歳独身)が、ゲームセンターでストレス発散しているところをついつい声かけちゃって、ゲームセンターで対戦をしたんだけど。

 それ以来えらく気に入られたんだよなぁ……。

 連絡先を交換して。

 長文メールが来るようになって。

 携帯に電話が、毎晩きて。

 あれは、怖かった……。


「まあ、フリアエさんに心を開いてもらえるよう頑張るよ」

「ああ、高月くんなら大丈夫だよ」

 昔の話はともかく、一応やるだけやってみることを桜井くんに伝えた。


 そんな会話の記憶だ。



 ◇



(どうやら、心は開いてくれなかったよ、桜井くん)

 

 フリアエさんは一人で去ろうとしている。

 でも、まぁ。

 その前にもう少し腹を割って話してもいい気がする。


「ねぇ! フーリは魔族の血を引いていることを気にしてるのよね!」

 ルーシーめ『聞き耳』スキルを使ったな。


「……そうよ。誰だって魔人族なんかと仲良くしたくないに決まって……」

「ちなみに、私の父親は魔族よ! つまり半魔族ね! フーリはどうなの?」

「へっ?」

 おお、珍しい。

 クールビューティなフリアエさんが、ぽかんとしている。

 そういえば、俺たちの経歴って言って無かったもんな。


「えっ、あなたエルフなんじゃ。あ、でも髪が赤いか……。でも、半……魔族?」

「そーよ! でも、まことはそんなこと気にしないわよ! フーリなんて、見た目は完全に人間なんだから魔族の血は私より薄いでしょ?」

 ルーシーが、どやって顔をしている。

 フリアエさんが、どうしていいものかわからない顔で、こっちを見てきた。


「あ、あの! 私の騎士や戦士さんは、……気にしないの?」

 俺とさーさんが顔を見合わせる。


「えっとね……実は、私こーいうものでして」

 さーさんが、『変化』スキルを解いた。

 ラミア姿のさーさんが、現れる。

 久しぶりに見たなぁー。


「きゃあっ! ま、魔物!」

 悲鳴をあげるフリアエさん。

「あー、そんな悲鳴を上げられると、ちょっと傷付くなぁ」

「ご、ごめんなさい、戦士さん」

「まぁ、いいよー」

 笑いながらさーさんは、人間の姿に戻った。


「戦士さんは、異世界人じゃなかったの……?」

「うん、高月くんと同じ世界から来たよ。だけど、私は転生? したんだって。大迷宮のラミア族に」

「……そ、そんなことが、あるの?」


 ルーシーとさーさんを、交互に見比べ。

 フリアエさんは、こっちを見つめてきた。


「ねぇ、私の騎士。あなたは、どうなの?」

「どうって?」

「実は魔族や魔物に転生してるの?」

「いや、純異世界人だよ」

「そ、そう」

 安心したようにため息をついたフリアエさんだが。


「まあ、邪神の使徒なんだけどね」

「はぁっ!?」

 その日、一番の大声だった。


「あなた、水の国ローゼスの勇者でしょ! バカなこと言わないで! 騙されないわよ!」

 いや、そんなこと言われましても。


「本当です、悩ましいことに勇者まことは、古い神族の使徒です」

 突然、聞こえてきた凛とした声。

「ソフィア?」

 神官服を着たソフィア王女だった。

 なんでここに?


「ソフィア王女! あなたは水の巫女でしょう! 水の女神が、邪神の使徒を勇者認定するはずが無いわ!」

「……それが、直々に許可の御言葉を賜っています」

 やや諦め気味に語るソフィア王女。

「……そんな、……ばかなことが」

 驚きに固まっているフリアエさんは、置いておいて。


「ソフィア。なんでこんなところに?」

 ここ墓地だよ?

「エイル様に教えていただきました。勇者まことがここに居ると」

 エイル様……、結構フランクに会話されるんですね。

 ノア様も一緒か。


「……そ、そうだとしても! 私は千年前に人類にとって厄災の化身と言われた魔女の生まれ変わりよ! どこに行っても疎まれる! 私と一緒にいれば、あなたたちは絶対に不幸になるわ! 私はどの国に行っても馴染めない厄介者なのよ!」

 なおも、自分を卑下するフリアエさん。


「なぁ、姫」

 俺は一歩踏み出し、彼女の手を掴んだ。

「「「……」」」

 ルーシー、さーさん、ソフィア王女の視線が厳しくなる。

 いや、別に変なことはしませんよ?


「俺の使徒としての目的を教えようか」

「……なに? 急に」


「大魔王を倒し、聖神族から世界の支配権を奪い、ノア様の一族を復興させる」

「「!?」」

 あっ! 

 フリアエさんだけじゃなくて、ソフィア王女まで固まった。

 そういえば言ってなかったかも。


「え、エイル様! 勇者まことの目的を、知っていましたか? ……っえ、知っていた? そ、そうですか……はぁ、問題無いと……本当に問題ないのですか?」

 よかった、エイル様がフォローしてくれた。

 あとで俺からも、きちんと説明しよう。


「……」

 フリアエさんは、まだ固まっている。


「おーい、姫」

「………………私の騎士はバカなの?」

 うーん、まあ目標がやや壮大なのは確かだけど。

 一個だけ、言えることがある。


「フリアエさんが居ても居なくても、俺は邪神の使徒で、『世界の敵』なんだよ」



 ――だから、俺と一緒に世界をひっくり返そうぜ!


(決まった)

 完璧なパーフェクト交渉術コミュニケーション


 決め台詞のつもりだったんだけど。


「「「……」」」

 ルーシー、さーさん、ソフィア王女はイマイチな反応している。


 肝心のフリアエさんの表情は、なんとも言えないものだった。

 何を考えているかは、わからなかった。

 ただ、一言。


「……契約解除の件は、保留にするわ」

 ぽつりと、つぶやいた。


 引き留めに、成功した!

 やったよ! 桜井くん!


 いや、ルーシーさんたち、その白けた顔はヤメテ!



 ◇



 俺たちは、ぞろぞろ連れ立って一緒にギルドへ戻った。

 あ、ソフィア王女は護衛も一緒です。


 ギルド付近は、相変わらず飲んだくれで溢れている。

 その中から、一人近づいてきた。


「ねぇ~、まことくぅーん。ちょっと、話があるんだけど」

「エミリー? 珍しく酔ってるわね」

 エミリーが赤い顔をさせて、俺とルーシーを自分たちの酒席に引きずり込んだ。

 おい保護者ジャン、絡まれたぞ。

 婚約者だろ、ちゃんと見てろよ。

 と思ったら、床で寝てたわ。

 

「魔物の集団暴走スタンピードと戦っている時に、ルーシーとキスしてたよねー。みんなが必死に戦っているのに、あれはないんじゃないかなぁー」

「み、見てたの! エミリー!」

「いや、……あれは精霊魔法を使うために……」

 俺とルーシーが、あわあわと言い訳する。 


「あー! それ、私も聞いたよ! まことくん。いくら勇者だからって、戦い中に女の子にエッチなことをするのはダメだと思います! てわけで、私もー」

 マリーさんまで絡んできた!

 ちょっと、さりげなくキスして来ないで! 

 押し倒してこないで!

 寿命が減って、体力無いんですよ!


「ヒュー」と煽ってくる冒険者や、舌打ちをする冒険者。

 いつものマッカレン冒険者ギルドだ。

 

「おや、そこで迫られているのは私の婚約者のようですね?」

 冷え冷えとする声が降ってきた。

 ソフィア王女が、氷のような瞳で見下ろしている。

 うん、一緒に居たからね。

 俺はマリーさんに、地面に押し倒されている。


「……ソ……フィア……サマ?」

 おおー、マリーさんが一瞬で素面を通り越して、真っ青になっている。


「おい、聞いたか。婚約者だってよ」「えええっ!」「嘘だー、ソフィア様が!」「そんなー!」

 至る所から悲鳴が上がった。

 流石の人気ですね、ソフィア王女。


「勇者まこと。英雄色を好むのもよいですが、ほどほどにしなさい」

 豚を見るような目で俺を見て、隣を通り過ぎた。

 後ろから守護騎士のおっさんや、護衛の騎士が付いている。

 ソフィア王女が、守護騎士のおっさんに何か耳打ちした。 


「本日の宴会は、この街が救われた事を祝って無礼講だ! 大いに騒ぐがよい! 支払いはローゼス王家が持つ!」

 おっさんが宣言すると「「「「うぉおおおお!」」」」と冒険者たちが盛り上がった。

 

 そこでソフィア王女が口を開く。

「ただし。そこにいる勇者まことは、私の婚約者です。、彼に近づきたい場合は、私を通しなさい」

 ぴしゃり、と言い放った。

 今後か。


「マリーさんは、問題無いみたいですね」

「えっ、えっ? 本当? 私、ギルドの受付嬢をクビになったりしない?」

「多分、大丈夫だと思いますよ」

 多分ですけど。 


 その後、ギルドの奥にソフィア王女や水聖騎士団員の人たちの特別席が設けられ。

 しばらくは、ソフィア王女と話したり、守護騎士のおっさんに飲まされたりした。


 その後、色々な席に飲まれては飲まされ。

(いかん、こんなに飲んだのは久しぶりかも……)

 ふらふらして、その辺の床に座って水を飲んでいた。

 ギルドの喧噪は、まったく収まらない。

 なんとなく、みんなの会話が聞きたく『聞き耳』スキルを使ってみたところ


 ――こんな会話が聞こえてきた。


「いやー、大したもんだよなぁ。マッカレンの勇者様は」

「本当、本当。魔物の群れを追い払った時は、痺れたわー。抱いてって思ったもん!」

「あー、昔ブロンズランクくらいの頃に、私もルーシーちゃんと一緒にパーティーに入れて貰えればよかったなぁ」

 お、俺の話だ。


「やめとけって。ソフィア王女に睨まれるぞ」

「そーそー、今やマコトは次期国王の義兄だからなー」

「しかも、ルーシーちゃんやあやちゃんも恋人なんだろ?」

「ちっ! ハーレムクソ野郎が」

 過激なことを言ってるのはソフィア王女が婚約発表した時、悲鳴を上げていた男か。

 もしかすると、彼はソフィア王女が好きだったのかもしれない。


「よし! まことの二つ名を決めようぜ! 三股勇者ってのはどうだ?」

「いや、俺の予想だとマリーさんや、フーリさんもまことの野郎は手を出してるな」

「……まじかよ。五人もとっかえひっかえか」

「ヤリ〇ンだな」

「ヤリ〇ン勇者だ! マッカレンのヤリ〇ン勇者まことの爆誕だ!」

「よし! その二つ名を広めてやろうぜ!」

「「「「おー!!」」」」


「おまえら! ふざけんな!」

 俺は童貞だ!

 流石に看過できず、その席に殴り込みをかけた。


「ちょ、ちょっとまこと!」

「高月くん、落ち着いて!」

 すぐにさーさんと、ルーシーに押さえつけられた。

 は、はなせ! 

 あいつらに水弾ウォーターボール(ダメージゼロ)を叩き込んでやるんだ!

 頑張って暴れたが、さーさんに羽交い絞めにされるとぴくりとも動けない!


「私の騎士があんなに、冷静じゃないの初めて見たわ」

「あー、あれは酔ってるだけね。まことくん、お酒弱いから」

「はぁ……、今日は勇者マコトと二人きりにはなれそうにありませんね」

 そんな声が耳に届いた気がした。

 

 その夜は、朝まで宴会が続いた……らしい。


 俺の意識は途中で消えた。

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