こころことのは〜心言葉〜

はじめに


 この長い物語を書くにあたって、前置きとして。

 私は、ただ歴史を綴るだけの作業をするつもりはない。私の思いのみを綴るつもりもない。物語は心の言葉であり、私よりも雄弁に真実を語ってくれるだろう。

 しかし、それでも……。

 やはり私に言葉を教えてくださった方との思い出を語るべきだろう。あの方との出会いがなければ、今の私——エーデム王国摂政・カエル・ベルヴィンの存在はなかったのだから。


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