第3話

ついさっきまで寝ていたせいで体がだるく重いのは、気にせずにもの凄い音がした方へ走っているんだが…。「な、なんなんだよ。このろ、廊下長すぎるだろ!」と、愚痴りながらもペースを落とす事なく走っているとようやく外の光が見えて来た。 やっと着いた。

そう思いつつ前を見るとそこには、金髪のゴツいオッさん?と、金髪の青年が剣を交えながら闘っていた。と、今度は青年とオッさんが、同時に何かを呟き明るい光が差し込んだと同時に炎と氷がぶつかりった。オッさんの方は、青年がだす魔法を読んでいたらしく、

青年が放った氷は、あっというまに炎に包み込まれて消えた。その瞬間オッさんがもの凄い速さで青年を押し倒した。「くそ!また負けた。」と青年が言うと「いや、徐々にだが

強くなってるぞ。」とオッさんが言った。

ってナニコレ…?今のってま、魔法?でも、流石にねぇー。と思っていたら、「次は、亮介お前の番だ。」えっ…。すると、「頑張れー。」と青年が言った。嘘だろ?俺まだ分かんねぇーよ。「早く来い。」くそ、覚悟を決めるしかない。アニメとかで見たやつらをイメージして…。「ハァーー!!」と、力を込めた瞬間、とてつもない威力の風圧がでていたのには、気づかず一気にオッさんに近づいて「うおっ」とオッさんが声を漏らしたとどうじに喉元にとっさに取った木刀を押し付け

倒した。ハァハァ、「俺のか、勝ち?」「嘘だ、ろ。」と、青年が声をもらしまた押し倒されたオッさんも同じように驚いているような顔をしていた。そして、実はこのオッさんはこの世界での俺の父。青年は、俺の五つ年上の兄。さっきのラミーは、あんな雰囲気だったのに俺の従姉妹だった。

そして、父を倒したおれは、小貴族の次男だったため、後は継げないので父から「お前ほどの技量があればこの国一の学園にだって余裕で受かるだろう。」といわれ、15歳になるまでの3年間は、この国の知識と魔法能力と武力の修行に費やした。

そして、15歳になってからの翌日のことだった。父から「頑張ってこい。お前なら主席も夢じゃないぞ!」と言われ、「くれぐれも体に気をつけて行きなよ。」と兄。そして、頑張ってね!幸運を祈ってるわ。」とラミー。

こうしてそれぞれに見送りの言葉をもらい母の手作りの弁当を持って俺は、王都を目指して旅に出たのだった。しかし、この後色々な出会いきっかけに少しおれの人生が変わることにまだ知る由もなかった。と思いたい。

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ダメな僕にも救いの手 月桜雪狐 @MizunoYuki

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