第2話


     ♢



「じゃあ久々の再会と、摩耶の失恋に乾杯!」

なみなみと入ったビールの杯を旧友三人と合わせる。少し溢れたけれど、気にしないで、景気付けにと一息に飲み干した。そして私が

「もう、失恋に乾杯は違うでしょー!」

音を立ててグラスを置きながらこう言うと、その場にいた全員が笑った。

次の日、月曜日のアフターシックス、居酒屋に集まったのはとくに仲の良かった高校の同級生たちだった。

乾杯の音頭を取ったのは、丸川佳奈子。昔は、四人の中で一番のおてんば娘だったけれど、去年誰より先に結婚した。昨日の日本酒は、佳奈子の結婚式の引き出物だ。今は仕事も辞めて、専業主婦をしている。

「にしても、またダメだったとはね」

「摩耶ちゃんも運悪いよね」

次に言葉を継いだのは、榊原芽衣と的場郁恵。芽衣は、昔からとにかく綺麗な女の子で、今もその美貌は衰え知らず。仕事は、丸の内のオフィスで秘書をしている。郁恵は、物静かでとっても優しい子だ。今は、地方銀行の事務職に勤めている。

昔は常に四人で過ごしたものだ、学校の外でも中でも。今でもこうしてたまに集まる。今回は、名目が私の失恋というだけのこと。

「いやいや、摩耶の場合は運とかじゃないでしょ。選び方が悪いの」芽衣が言う。

「言えてるかも」佳奈子が継いで、

「……それはなんとも言えないかな」郁枝が苦そうに笑った。

「口を揃えてなによ。今回は頑張った方だと思わない? 四年だよ、四年」つきだしの大根スティックをフォークで刺しながら私は言う。責められた分、口への運び方がちょっと荒くなってしまった。頬の内側に刺さって痛い。

「まぁまぁ落ち着いてよ、摩耶。失恋慰めて、次に向かうためのこの会なんだから。たしかに今回は頑張った!」佳奈子が私の肩を叩く。

「……都合いいんだから」

「そう? 私の性格みたいなものだから」

結婚しても全く変わったところを感じないのは、家庭がうまくいっている証左なのだろうか。

「四年かぁ、長かったのに」郁恵は私に気を遣ったのか眉を下げる。

「オリンピック一回分ねぇ。実は、今度こそ摩耶が結婚するんじゃないかって焦ってたんだよ」

芽衣は揶揄うように、けらけらと笑った。

芽衣と郁恵は、私と同じく独身アラサーだ。一人だと心細いけれど、四分の三が独身だと安心感さえある。危機感が持てないことにも繋がっているが。

三人が口を揃えて、摩耶にはまだ早かった、と言う。ただ聞いているのは、我慢ならなかった。

「佳奈子はまだしも、彼氏いない二人は私のこと言えないと思うんだけど?」

芽衣は、言い寄ってくる男の人は多いけれど、理想が高すぎて、今のところそのお眼鏡に適う人が現れず。この間は同僚二人に迫られたが、適当に理由つけて同時に振った、と言っていた。郁恵は大人しい子だから、男性と話すことにすら難があって、これまで彼氏の一人もいない。

「ふふっ、それが実は最近ねー、気になる人ができたの」

それが前情報のはずだった。芽衣が得意そうに口元を緩める。

「え、芽衣に!? 誰!」

新情報に真っ先に反応したのは、佳奈子だった。机から身を乗り出して、芽衣の肩を揺する。

「まだ内緒よ」

「なにそれ、秘密厳禁! 話して」

「嫌だよ。だって付き合えなかったら、格好悪いし」

「いや、大丈夫だって。芽衣が本気になって、付き合えない男なんていないから!」

それに対して、芽衣は冷静だった。その手を払いながら、今しがた届いたぼんじり串を箸で皿に落とす。私はその一つを箸で掴んだ。

「……実は私も」

そして、それをテーブルに落としてしまった。

郁恵が小さく、控えめに手をあげる。

「……言ってなかったけど、彼氏できました」

私はごめん、と謝りながら、小皿を取ってきて除ける。衝撃のあまり、粗相を起こしてしまった。驚いているのは私だけではなく、二人もそれぞれ二様に。

「いくちゃん、初だよね!? すごい! どんな彼氏? 恋の先輩としてチェックするよ」佳奈子がまた身を乗り出す。

「写真見せてよ! お願い。ほら、摩耶も頼んで」芽衣も色めき立っていた。

「いくちゃん、どんな人?」

私の質問に、郁恵はしばらく恥ずかしいと渋りながらも、最後は写真を見せてくれた。

写真で見る限り身体の線が細くて少し頼りなさそうで、セックスが弱そうと真顔で佳奈子が言うから、私と芽衣は年甲斐なく笑ってしまう。いつもは温厚な郁恵が珍しくちょっと怒った。

同い年で、同じ銀行の営業マンだそうだ。馴れ初めを聞いてみたら、意外に男らしくて、あだ名は勝手に「ギャップマン」になった。また郁恵は不機嫌そうな顔をしていた。

私は、それこそ憧れていた青春物語みたいだと思って聞いた。虚構だとばかり思っていたものがまさかこんなに近場にあったとは、素直に郁恵の初心な恋が羨ましかった。

「どうしたの、摩耶。さっきから無言だけど」

「……え? ううん、なんにもないよ」

そんな私の様子に、芽衣が気づく。芽衣は人の機微を察することに昔から優れているのだった。

私は誤魔化すためにグラスを引き寄せて、空にしてしまっていたことを思い出す。追加で梅きゅう、唐揚げ、飲み物だけは女らしくピーチフィズを店員さんに注文している間に、

「摩耶の恋はねぇ、本当特殊だから、いくちゃんの話聞いてても分からなかったんじゃない?」

話は再度私の恋愛話に切り替わっていた。

「……摩耶ちゃんのは、うーん……たしかに難しいかな」

「難しいっていうか、ただのダメ恋?」

郁恵と芽衣が否定的な批評をする。こうまで不評だと、不貞腐れたくもなって、私は箸を置いて眉を歪める。

「五感で恋するんだもんね」

芽衣がまた揶揄って言った。自分の恋愛がうまくいきかけているからか機嫌がいい。

「まぁそろそろ、摩耶もちゃんと恋する時期なのかもよー」

「……ちゃんとしたって、どんなのがちゃんとしてるの」

実際、それで一度も成功していないのだから、大きな態度はできない。教えを乞うため、私は聞き返す。

「それはー……その……って、こういう話は既婚者に任せた方が早いね。はい、佳奈子どうぞ!」

しかし、芽衣は結局恋愛を知らないという面では、同じ穴のムジナだった。丸投げされた佳奈子は、少し長めに唸ったあと、

「うーん、恋愛の基準……みたいなこと?」

顎を左手に乗っけて呟くように言った。その薬指にはマリッジリングがきらりと光る。私の薬指にも、もう少しで光るはずだったもの。

「んー……じゃあ、摩耶にはまず最低ラインから説明しないとね。まず、よく知っている相手なこと、それから人間的に素敵な人であること。この二つは大前提ね?

あとはいくちゃんが言ってたのとほとんど同じだよ。色々面倒な出来事があって、自然と好き合うの」

私は取り急ぎスマホにメモを取る。書いてみたら、当たり前のことと言えばそうだ。けれど、成功者の話ということもあるのか、芽衣も郁恵も真剣な顔で聞き入っていた。

「あぁ、でも最後は純粋にフィーリングだったかも」

「……ん、私と一緒じゃん」つい口を挟む。

「それはないない。摩耶のとは違うよ。私のは前提があるし、それにそのまんま感覚ってわけじゃないの。

なんだろう、一言で言っちゃうと奇跡っていうのを感じる瞬間があるのね?」

「奇跡って、なんか急に胡散臭くなったんだけど」芽衣がワイングラスを左右に傾けながら言う。別に苛立っているわけではなくて、これは、酔いが回ってきたサイン。

「あくまで一言にしたら、の話よ」

「奇跡かー…………信じたいけど、あるのかな」

郁恵の言葉に私は大きく頷き、同意する。佳奈子は飲み物や食べ物に触れもせず、話を継いだ。

「それが本当にあるんだって。私だって馬鹿みたいに、ずっと恋だ、奇跡だって思ってやまないわけじゃないよ? 出会って、一緒に過ごした長い時間を踏まえた上で、あるほんの一瞬よ。それもなんでもないほんの一瞬に、全部が「あー、この人だー」ってなるの。

……摩耶の恋愛っぽく言うなら、第六感みたいな?」

私は続けてメモを取る。「感覚」で言われると、すんなり腑に落ちた。それに五感の次が、六感というのは流れも順当だ。

「意外と最後はさ、最低限を守ってさえいるなら、そこなのかもしれない。それが合わなきゃ、結婚したってすぐダメになるよ、たぶん」

「第六感……ね」

「うん。まぁちょっと考えてみたら?」


その後も、佳奈子による恋愛指南は続いた。結婚生活のあれやこれやについても教えてくれた。芽衣も郁恵も、一々反応しながら聞いていた。

芽衣も郁恵もきちんとした恋をしようとしていて、その先までしっかりと見据えている。別に競争じゃないけれど、急に私だけが結婚というレースの最下位にいて、仲間外れ、置いていかれてしまうような気がした。ちょうど落として小皿によけた、ぼんじりのように。

それを察したのか、佳奈子が「結婚が人生のゴールじゃないからねー。ゆっくり探しな」と私の頭を撫でてきた。佳奈子は、酔うとすぐ人の頭を撫でる。

私は、意外とこういう気安い仕草ひとつで今の夫を手に入れたのではないか、と思ったけれど、口にはしなかった。できるなら、私も奇跡つまりは六感を信じていたかったのかもしれない。

くだらない思い出話などに華を咲かせながら飲み続けていたら、そのまま夜は深まって、時計の針が一周してから散会となった。

明日はまだ火曜日なのに、少しやり過ぎたかもしれない。



     ♢



次の朝はやはり二日酔いから始まった。

二日連続で底まで飲んだのが響いたらしい、起きたらすぐに吐き気と頭痛が襲ってきた。インスタントのしじみ汁や栄養ドリンクなど応急処置はしたが、それだけじゃ治まらない。むしろ液体が溜まりすぎて、胃の中まで気持ち悪くなってしまった。

それでも辛々支度を済ませて家を出る。頭は、鐘を撞くように鳴り続けた。ずき、と痛むたびに、佳奈子の言葉だけが頭に蘇ってきていた。なんとか満員電車を吐かずに凌いで、職場に辿り着く。私の仕事は、印刷機器製造会社の事務方だ。高層オフィスビルの十階にある。

デスクについてまず気を入れ替えようと深呼吸をする。しかし、パソコンを開いたところでもう限界だった。

「十亀、起きろー」

「……はい」

「どうした、睡眠不足か?」

「申し訳ありません、すぐやるので」

課長の栗山に揺り起こされる。来た時には、真上にいた時計の長い針が半周して真下にいた。男性整髪料で黒雲母みたいに固められた栗山の前髪が段々とはっきり見えてくる。

「いいよ、ゆっくりで」

「いえ、急ぎます」

「いいから。体調崩される方が困る」

いともあっさり許された。私の部署はその辺りが緩い。栗山が甘いのもあるけれど、そもそも基本的に暇なのだ。とくに、私がやっているような事務方の仕事は。営業が仕事を持ってこない限り、雑務が中心になる。

残業はほとんどなく、あっても月に計十時間もない程度で、日中は暇を余すくらい余裕のあることも多い。今日もその日だった。

寝たおかげか、頭はかなり楽になっていた。ロスした分、急ピッチで仕事を進めたら、午前の仕事は十一時には終わった。何度も同じ資料を見返すほど、手持ち無沙汰になる。

そうなると、頭に巡り始めるのは昨日の夜からずっと同じ、あの言葉だった。「奇跡」、「第六感」。私はインターネットを立ち上げると、検索をかける。寒いポエムがたくさん出てきたが、それはスルーして辞書のサイトを開いた。

ウェブの辞書に載っていたのは、どれを見ても知ったような意味だけだった。通常ありえない出来事が起こること、理屈では説明のつかないインスピレーション。

恋愛以外で感じることなら、割と年に何回もある。最近奇跡だと思ったのは、テレビをつけた途端ライオンズがサヨナラ勝ちした時、第六感を覚えたのはやかんを火にかけっぱなしで寝ようとしていた時。でも、佳奈子が言っているのはそういう話ではないのは明らかだ。

さらに検索をかけようとしたところで、

「そろそろ昼休憩行こうか。もう十二時」

「……はい!」

また栗山に声を掛けられた。

私は反射的にパソコンを閉じる。寝ていた上に、サボりを重ねるのはさすがに心証が悪いと思った。その上、調べていた言葉が、言葉だ。精神面を心配されかねない。

私は、履歴を消そうと栗山が立ち去るのを見計る。しかし、なぜか中々離れてくれず、

「なぁ、十亀。今日、昼ごはん一緒に食べに行かないか?」

「……え、急にどうしたんですか」

「それはまぁ後から言うよ。それで、どうだ?」

「……はい、大丈夫ですが」

出し抜けに誘いを受けた。



「パスタでいいか? ここが美味しいらしい」

「えぇ、構いません」

「じゃあ、ここで。二人です」

私と栗山は、上司と部下の関係でもあるが、それだけではない。入社以来の同期でもある。ただ栗山の方が早くに認められて、二十代早々にして出世の階段を上った。

前は「同期会」と称して、仕事終わりに二人で飲みに行くこともあったが、栗山が昇格してからはそれもめっきりと減った。今や敬語を使うほど。

だから全く想定していなかった。

「昼にパスタなんていつぶりだろう。最近、デスクで食べてばかりだったから」

「私もです。いつもは、コンビニで買ってしまうので」

「……いいよ、気遣わなくて。同期なんだから」

たまたま魚介のペンネで意見が一致したので、同じものを二つ頼み、テーブルを挟んで向き合う。前にまともに顔をつき合わせてから、かなり久しい。

「……じゃあそうする。で、なによ、急に。なんか用なの」

「なによ、じゃない。今日どう見ても様子おかしかったからさ」

「あぁ、そういうこと。なに、上司としての気遣い? どうも」

「単純に同期としても、だ。なにかあったのか」

「ううん、なにもない。ただ疲れてたの」

昔の栗山にならともかく、今の彼に話すような内容ではないのは明らかだった。私はわざとらしくないよう、携帯電話に視線を落とす。

「なにもなくはないだろー。これは予想だけど、また彼氏に振られた……とか?」

「…………」

「大当たり、か」

「なんで分かったの」

「前も同じようなことあったから。それなりに見てるし、それくらいなら分かる」

しかし、見抜かれてしまった。そういえば前に味覚男と別れた時は、栗山にも愚痴を吐いたのだった。その時は仕事終わりに、終電が無くなるまで五時間以上も泥になるまで飲んだ。今日と同じく次の日は、グロッキーだった。まだ若かったからなんとか凌げたが、三十代二年前となっては今日の有り様。

「よかったら、また話聞くけど? 今度は酒抜きで」

「……ありがとう。でもいいよ、大丈夫」

「そうか」

「うん」

「……なぁ、まだあんな恋愛してるのか?」

「私だってしたくてやってるわけじゃないよ」

「でもしてるんだな」

「栗山には関係ないでしょ」

私はまた携帯電話を手に取る。調べるのは、一昨日の試合結果。ライオンズはあのまま一方的に押されて負けていた。

中々、パスタがやって来ないのが焦れったかった。もっと早茹でのものを頼めばよかったかもしれない。物事がうまく行っていない時は、こんな些細なことまで思ったように立ち行かなくなる。

「関係ないって、まぁそうだけど」

「そういうこと。だからもうなにも聞かないで」

「あのさ」

「なに」

「……十亀にどう見えてるか知らないけどさ、俺は十亀のこと結構────」

「…………え?」

「色んな意味で、気にかけてるつもり。昔からずっと」

ほら、また。次は、このタイミングでパスタがやってくる。気が気じゃない状態で、店員の説明を聞く。ムール貝がどうとか、ホタテの貝柱がどうとか。全て右から左へ流れていって、行ったきり帰ってこない。

「お、美味しそうじゃん」

「ねぇ、栗山。最後のなに」

「よかったら来週あたり二人きりでご飯でも、ってこと。返事は今週中にくれると嬉しい。ほら、冷める前に食べよう」

届いたばかりのパスタは、もくもくと湯気を立てていて、一向に冷める気配はない。私の頭も湯気をあげて、再び沸騰しようとしていた。もう考えごとで一杯なのに、また懸案事項が増えてしまった。


昼休憩が終わり、デスクに戻ってからも私の頭は終わらないフラフープのように回り回った。もう限界だ、というのに構わず回転する。美味しかったはずのパスタの味はもう覚えていなかった。

なにごともなかったような様子でキーボードを叩く栗山の横姿を眺めても、ループから抜け出す術は見つからない。

どういう意図があったか真意は分からないけれど、どう考えても告白かそれに類するものだった。さっきまでなんとなしに見ていただけの黒雲母をまじまじと眺める。

改めて考えれば、栗山は佳奈子の挙げていた条件自体は整っていた。よく知っているし、過去形とはいえ仲も良かった。人間性だってある程度は分かっている。これで前提はクリア。

その上、意味は違うけれど同じパスタを頼んだのは奇跡といえば奇跡だし、一目で私の悩みを見抜いたのは第六感といえばそうも捉えられる。展開としても、私が長年憧れていたような恋愛に近い。親しいだけの友人から恋人へ、飽きるほど読み漁った恋愛物語の王道だ。けれど。

けれど、なにかが違って、内側に引っかかる。安物の雑誌占いに騙されているような違和感が懐にはあった。それは刀のように抜き出して見てみることはできないが、胸の裏側に確かに形としてあるのだった。

好きじゃないからだろうか? でも、今はともかく、昔は恋愛的な意味でこそなかったが好きではあった。

大体、恋愛的な「好き」というものは意識して、後から芽生えてくるのが世間一般の定石である。もしかしたら今、私にも普通の恋愛をするチャンスの目が回ってきているのかもしれない。

もう分からない。私は考えるのをやめて、少し仕事をし、また黒雲母に視線をやる。もし付き合うなら、あの髪型はやめてほしい。

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