第25話 夏の夜

小学生か中学生か覚えていないけど、ある夏休みの日に友人から近くの会社で盆踊りがあるから行かない? と、誘いがあり行くことに。

夜店も出るらしい。

暑い夏の夜にはもってこいの行事。


盆踊りを楽しみ、暑さに耐えかねてその会社の近くの会社にプールがあることを思い出し、クールダウンをしに忍び込もうということに。

まぁ、悪ガキでした。


忍び込み、プールサイドへ。

会社の外灯でそこそこ明るくて、でも男だけなので気にせずに裸になりプールに入り遊んでいました。

守衛所のおじさんに見つからないようにあまり騒がないように気を付けながら。

プールは冷たくとても気持ちよかったのですが、10分ぐらい遊んだ頃水の中で何かが足に触れました。

その時は自分を入れて3人で行っていたのですが、どちらかの悪戯だろうと気にせずに遊んでいました。

暫くすると友人の1人が、「どっちが足を引っ張った」と聞いてきます。

その時は二人とも離れていたのでそんな悪戯は出来ません。


夜のプールという非日常に少し怖さを感じ、そこそこ遊んだので上がることにしました。

プールから上がろうとしたその時、守衛のおじさんがプールサイドに出てきました。

三人ともコッテリと怒られました。

その時の話で、何年か前にも同じように夜に忍び込んでプールで泳いでいた人が溺れて亡くなった事故があり、それから夜も定期的に巡回に来ている。


そんな話は知らず、気にせずに泳いでいた私たち。

私の足に触れたのは、友人の足を引っ張ったのは、友人か?はたまた…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る