第4話 北陸自動車道
この話はまだ朝日から上越の間のトンネル群が片側一車線の頃の話です。仕事で朝一番に新潟に行かなければならず、関西の彦根ICに乗ったのは0時ごろでした。夜の北陸道はガラガラでラジオの音量を上げ眠気と闘いながら走っていました。福井をこえ金沢、富山を越えトンネル群の前に休憩しようとパーキングエリアに入ったのは3時を少し過ぎた頃でした。トイレを済まし缶コーヒーで一息つき再び走り出しました。
この時時刻は3時半でした。
朝日ICを過ぎいよいよトンネルが始まります。上越まで26本ありトンネルの入り口には何本目かの本数表示があります。1本目、2本目と数えながら抜けていきます。
10本目を抜けた辺りでトンネルにも慣れて眠気も襲ってきました。
ハッと我に返り次に見たトンネル表示は25本目でした。10何本分の記憶がありません。危ないと思いトンネルが終わり次のパーキングエリアに入ることにしました。
パーキングに入り車を止め休憩しているとラジオから3時の時報が‥‥
「そんなバカな、確かにトンネルに入る前は4時頃だったはず‥‥」
それを考えても今は5時頃のはずなのに、目が覚めてしまい走り出し新潟に着いたのは5時過ぎでした。
彦根から新潟まで途中に休憩して5時間で到着できるはずがない。トンネルが始まるまでは普通に時間は経過していた、その後記憶の無い間に何があったのか。
それ以降そんな経験はないので、その経験が何なのか今では分からないです。
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