a novel for party people(パーティー小説)

 ニッポンの首都ダンスホール:東京で今夜もアイツら騒いでる――――――――っ!


「ウェイ! ウェイ! ウェイ! ウェイ! ウェイ! ウェイ! ウェイ!

 ウェイ! ウェイ! ウェイ! ウェイ! ウェイ! ウェイ! ウェイ!」


 首都高速を突っ切ってパレードオオオォォォ! もちろん許可はとってねー!


「Let's party ターイム! イェ――――――ィ! トーキョーミッドナーイト!」


 つーかお前らあ! そこは「車道シャドー」っつってなあ! 


 人間は歩いちゃいけねーんだよお!


 道路交通法....................................無視する気かああああっ!!!


「プップー、プップー」


 見てみろ! 背後で車が渋滞してるぞぉぉぉぉ――――っ!


「プー、プップー、プー、プー、プップー」

「パーーーーーーー、パーーー、パーーー」

「ブーブーブブーブーブーブーブブブーブーブー」


 いいや、ちょっと待て、ちょっと待て、よく聞いてみろ、よく聞いてみろ。


 車の! クラクションが! リズムを刻んでいる!


 なんてこったあ! ヤツラもパーリーピーポーだったのかあああ!


 そのまま一般道に突ニュー! With cars! いやほおおおおおお!

 

 今夜もパリピは絶好調で踊りまくる!


 車を降りたドライバー達も…………パリピといっしょに踊り始めたっ!!!


 パーティーに招待状なんかいらねえ! 音楽いってみよー!


 JAPAN♪ IS♪ THE♪ PARTY♪ COUNTRY♪


 JAPANESE♪ PEOPLE♪ ARE♪ PARTY♪ PEOPLE♪


 WE♪ ARE♪ DANCING♪ ON♪ THE♪ PACIFIC♪ OCEAN♪


 LET’S♪ PARTY♪ IN♪ JAPAN♪


「ヤッホオオオォォォオオオ! ブレイクターイム!」


 小休止と書いてブレイクターイム!


「あー、ツカレタァ。けっこー歩いたねー」


「ワタシたち、今どこにいんのお。シブヤからだいぶ離れたっぽいけどお→」


「なんかでっけえ建物あるぜえ↗↗↗」


「たてもんの名前書いてるよお↑↑ 見てみようぜー」


『経済産業省』


 経済産業省……

 経済産業省…… 

 経済産業省……

 経済産業省……

 経済産業省……


 うん。


「漢字ムズすぎぃ――っ! 読めねえ――っ!!」


「フリガナぐらい、ふっとけっつーの!」


「なんか夜なのに明かりついてんですけどー⤴」


「ひょっとしてここ、クラブなんじゃね!?? 中でみんな、オールナイトで踊って

 んじゃね?」


「ぜってー、そーだよお⤴ オレたちも入ろうぜーーーー!!!!」


 ゲートをまたいで、ハイテンションで侵入するパリピたち。


 その時っ! 大音響でっ! 音楽がっ! 鳴り始めたっ!!


♪パオパオパオパオパオパオパオパオパオパオパオパオパオパオ♪


 回転する赤いランプ――――――あれはきっとミラーボールだっ!!!


 こうなったらもう踊るしかねえ――――――――――――っ!!!!!!


 ダンス! ダンス! ダンス! ダンス! ダンス! ダンス!

 ダンス! ダンス! ダンス! ダンス! ダンス! ダンス!


 頭の中では、いつでも音楽が鳴っている――――――――――!!!


 WE♪ WANT♪ A♪ LOT♪ OF♪ FUN♪


 ALL♪ NIGHT♪ LONG♪ ALL♪ NIGHT♪ LONG♪


 WE♪ WANT♪ MUCH♪ ENJOYMENT♪


 ALL♪ NIGHT♪ LONG♪ ALL♪ NIGHT♪ LONG♪


「最高オオオオオオオオオオ、今夜は最高オオオオオオオオオ!」

 

「一晩中踊り明かそうぜエエエエエエエエエエエエエッ!」


「人類は踊るために進化したアアアアアアアアアアアアア!」


 あれ!? あれ、あれれ!? 誰かがなんかいってるよ!?


 ノリノリのミュージックにあわせて踊るパリピ達に、誰かがなんかいってるよ!?


「セキュリティシステムが作動しました。ただちに退去してください」


 そんなふうに言われたら、こう返すしかないよね?


「わけわかんねえ横文字しゃべってるうぅ!! ここ日本なんですけどおお⤴」


「せきゅりてぃしすてむってなんですかーーーーー!!! わかるようにしゃべって

 くださーーーい!」


「超ウケるウウウ! 超ウケるんですけどオオオオ!」


「おい、みんな! 誰か来たみたいだぜ、おい!」


 あの青い服装は警備員! どうやら警報の音を聴きつけたみたいだぜ!


 警備員がまっしぐらに走ってきて、そのままパリピと踊り始めたっ!!!


 当然だっ! 人類みんなパリピだから当然だっ!


 警棒でリズムをとる警備員っ! お前が今夜のDJだっ!!!!!!!


「ダンスは人類を救うっ! ダンスは地球の救世主っ!

 24 hour party people! 24 hour party earth!

 警備は踊るのが仕事っ! そんなのbabyでも知っているっ!

 たとえクビが飛んだって! 体で踊ればいいじゃない! YEAH!」


 そろそろ、ネクストフェーズに移ろうぜ!


 パーティーは踊るだけじゃ終わらないっ! 飲み食いもパーティーの醍醐味DA!


「ワタシ、ノドかわいたー。なんか飲みたいなー」


「ワタシもー」「オレもー」「確かにー」「のみもん欲しいー」


「中に飲み物もらいにいかなーい?」


「さんせー、その案さんせー」


「カシス・ソーダ欲しいんだけどお、あるといいなー」


 そして!



            パリピが! 



                      官舎に! 



 !!!!!!!!!!突入したあ!!!!!!!!!!



 照明がフラッシュ! 熱狂がヒート! 


 机にジャンプ! 書類がバッサーン!


 所狭しと踊り狂うパリピたち!


 いつでもどこでも人が踊ればそこがパーティー会場だ!


 おかしいよ! お前ら頭おかしいよ!


 ここ国家のお膝元だぜ! ぜったい捕まるって!


 けど、そのおかしさがたまんねええええぇぇぇっ!


「おいいいいい! お前ら急に入ってきてなんなんだよおお!」


 夜通し国会答弁の原稿を作っていた職員…………


 ………………も、やっぱりパリピと踊り始めたっ!!!!!


 そりゃそうだ!! 夜は踊る時間だ!!!!


 次の曲いってみよおおおおう!!!!!


 CAN’T♪ STOP♪ DANCING♪ TO♪  THE♪  MUSIC♪


 I♪ FEEL ♪ GREAT♪ TONIGHT♪

 

 CAN’T♪ STOP♪ DANCING♪ TO♪  THE♪  MUSIC♪


 WE♪ FEEL ♪ GREAT♪ TONIGHT♪


 ていうか水分補給はどうしたんだよおおお!! 


 お前らちょっとは冷静になれよおおおおおおおおおおお!!


 あ――――――――っ! 一人だけ休憩モードに入ってるやついる――――っ!


 一人だけ冷静なやついる――――っ!


 職員に飲み物注文してるやつがいる――――っ!


「カシス・ソーダ飲みたいんだけどー、置いてるー?」


 愚問すぎて国家公務員、吠えた!!!!!!!


「あるに決まってるだろおおお!! 天下の経済産業省だぜえええ!!」


「なにそれ、つよそーっ!! けいざいさんぎょうしょうって超つよそーっ!!」


「この資料見てみろよおお!! 経済産業省のすごさが分かるぜええ!!」


 机の上から資料をドンっ! 


 分厚い紙! 表紙がバアアアン!


『クールジャパン戦略の次なる展望について』


 そんなふうに書かれたら、こう返すしかないよね?


「またわけわかんない横文字つかってるうううぅ! ここ日本なんですけどおぉ⤴」


「ワタシ知ってるう↑↑ ジャパンって英語で日本のことらしいよお↑↑」


「かしけーな、おまえ! ノーベル賞ぐらいもらえんじゃね!?」


「クールジャパン? クールジャパン! なんかかっけえええええ!」


 新曲発生ーーーーーーー!!!!


 COOL JAPAN♪ HEY! HEY!

 COOL JAPAN♪ HEY! HEY!

 COOL JAPAN♪ HEY! HEY!

 COOL JAPAN♪ HEY! HEY!

 COOL JAPAN♪ HEY! HEY!


 意味わかんなくても、とりあえずCOOL JAPAN!!!!!!


 ここで、パリピの一人が閃いたあ!


「ちょっと待って、ちょっと待って、ちょっと待って。

 

 みんな…………オレすごいことに気づいちゃったんだけど」


 なんだなんだなんだ、どうしたどうしたどうした、どうしたんだよおぉ。


 おいおいおい、なんだよなんだよ、いったいなんなんだよ。


 すごいことってなんだよ、すごいことってなんなんだよ!


「…………ジャパンの『パ』って、パーティーの『パ』じゃね!?」


……………………………………………………………………………………

……………………………………………………………………………………

……………………………………………………………………………………

……………………………………………………………………………………

……………………………………ホントだすげえーーーーーッ!!!!!


「おまえ、天才だよっ!! よく気づいたよなあぁ~」


「すごすぎて言葉失ったわぁ⤵ 頭の中の日本語どっかいってたぜぇえ⤴」


「ジャパンがパーティで、ジャパーティだな!!!」


「ジャパーティだああああああああああああああ。いくぞっ! せーの」


 手拍子っに合わせて♪


「ジャパーティ! オイ! ジャパーティ! オイ! ジャパーティ! オイ!

 ジャパーティ! オイ! ジャパーティ! オイ! ジャパーティ! オイ!


  ジャパーティ! ジャパーティ! ジャパーティ! ジャパーティ!  

  ジャパーティ! ジャパーティ! ジャパーティ! ジャパーティ!

  ジャパーティ! ジャパーティ! ジャパーティ! ジャパーティ!




 ジャパーティ!       ジャパーティ!       ジャパーティ!

        ジャパーティ!       ジャパーティ!

 ジャパーティ!       ジャパーティ!       ジャパーティ!

        ジャパーティ!       ジャパーティ!

 ジャパーティ!       ジャパーティ!       ジャパーティ!

        ジャパーティ!       ジャパーティ!

 ジャパーティ!       ジャパーティ!       ジャパーティ!

        ジャパーティ!       ジャパーティ!

 ジャパーティ!       ジャパーティ!       ジャパーティ!

        ジャパーティ!       ジャパーティ!

 ジャパーティ!       ジャパーティ!       ジャパーティ!

        ジャパーティ!       ジャパーティ!

 ジャパーティ!       ジャパーティ!       ジャパーティ!

        ジャパーティ!       ジャパーティ!

 ジャパーティ!       ジャパーティ!       ジャパーティ!

        ジャパーティ!       ジャパーティ!


 





         !!!!!!ジャパーティ!!!!!!
















































                  完










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