楽しみ方のスタンスのお話とか
みんな大好きスマホゲーの話だよ!
うそです。
https://gigazine.net/news/20160325-mobile-market-report-2016/
ここでしたいのは「趣向深度スペクトラム」の考え方のヒントとして、「スマホゲー課金金額分布」を持ってくるのがよさそうかな、というもの。と言う訳で上記アドレスにある「課金と収益」の項目より、データを引用します。ほんとはもうちょい広い範囲のデータ持ってきたかったんですけど、なかなか探し出せませんでした。ひとつのゲームだけのデータとか普遍性低くてやーねぇ。
あるゲームのユーザ人数を課金額で区分けしたところ、以下のような分布になったそうです。
0$~ 5$ 39%
5$~10$ 34%
10$~20$ 18%
20$~50$ 6%
50$~ 3%
オマケとして、これに対して全収益のうち約半分が上位0.2%の課金、なんてことも書かれていますね。
スマホゲーなんて奴だと、どうしても極端な例になりがちだとは思うんですが、前回提示した「趣向深度スペクトラム」における深度マップ上の人口分布も、おおよそこんな感じになるんじゃないかな、って予想してます。
ここから、スマホゲーと趣向についてを絡めての話になります。
はっきり言って、どっちも趣味で、余暇で楽しむんであれば、どう関わろうが自由なんです。それをメシのタネとか、あるいは求道の対象として人生を捧げたいというのなら、また話は別ですけれども。
ただ一方で、スマホゲーが求めているのは収益の最大化です。
同じような感じで、趣向の世界においても、そこの世界に、よりすげぇ作品が現れてほしい、と願うのです――俺にとっては河東竹緒さん(通俗続三国志シリーズ)とか氷月あやさん(襄陽守城録~守城のタクティクス)、rona9229さん(秦の誓い)、ははそしげきさんと言った方々が、まさしくこの辺の具現化ですが、まぁその辺りは後ほど。
でね。
重課金兵育成のためには、課金兵が要ります。課金兵育成のためには、無課金兵が。無課金兵のためには露出が、知名度が、場としての魅力が。
カクヨムに翻案してみましょう。カクヨムというサイトがある。ここには多くの面白い作品がある(んじゃないかな、たぶん)。だがそれ以上に、自分の中にある物語を開陳するのに魅力的な環境である。そう思って、自分の物語を初めて投下する人が出てくる。その中には読んでもらう喜びを知る人もいるし、くじける人もいるでしょう。くじけずにいられた人の中には、そこから開花する人もいるかもしれない。枯れる人もいるかもだけど。
淘汰は絶対に起こります。だからこそ、種を植える人はたくさんいて欲しい。
そして、これは強制されるべきものではない。自然発生的に芽生える、「やってみたい!」を受け止め、歓迎できる場。そういったものを作り上げるのに必要なものとしてかなりでかいのが、雰囲気です。参加ユーザ同士の関わり合い方、と言ってもいい。
ある趣向の深度の最大値は、裾野の広さによって決まってくるところがあるよう思います。だから、深めたいなら、その前に広げておく必要がある。そういう風に考えてます。いや、両輪で行けるのがベストですけどね。
自分の周りの世界を深化させたいんであれば、俺はまず、ゼロの人が1になってくれることが、一番重要だと思ってます。
○
……なんてことを、自分がいま関わってる中国(っつーか五胡十六国)史の世界、漢文の世界でも考えたりするんですよ。
つまり、ここで語りたいことは、次からが本編です。
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