おまけ2

……野暮かもしれない元ネタとあれこれその2


<ハンスたち>

KHM001から200まで

@グリム童話に頻出する名前(日本では恐らく「たろう」に近い。ヘンゼルも、"ハンスちゃん"みたいな意味)になぞらえてそう呼ばれるメルヘンの男たち。だが<姫と魔女の和解>契約に従い、生まれながらのハンスは存在しない。男がハンスとなる条件は、一説によれば、『自らをハンスと信じ、演じ抜くこと』。


<ゼムジのお山>

KHM142『ジメリの山』より

@盗人たちが宝物を隠していた禿山がゼムジの山。いわゆる俗語だが、ハンス専用の貸金庫としてメルヘンシティに実在している。


<鳥かごの城>

KHM069『ヨリンデとヨリンゲル』より

@魔女がさらった娘たちを鳥に変え鳥かごに閉じ込めていた呪いの城になぞらえて名付けられた、メルヘンシティ最大規模のナイトクラブ。


<巨人タクシー>

KHM193『太鼓たたき』より

@太鼓の音で叩き起こされる森の大巨人。頭が悪いため、いつも願った場所より少し遠くに客を置いていってしまうのが困りもの。


<ならず者のニワトリ>

KHM010『ならず者』より

@無理を言って泊めてもらった宿の主人にこっぴどいイタズラを仕掛けて逃げていったとんでもねえ悪党ニワトリ。ちゃっかり逃げおおせている。


<三男の猫>

KHM070『三人のしあわせもの』より

@ねずみに悩む国に三男が売って有難がられた……のに、なぜか恐れられて王宮の崩壊を招いたただの猫ちゃん。やっぱり逃げおおせている。


<下水道の狼>

KHM005『狼と七匹の子ヤギ』より

@回りくどいやり方で知恵を絞り子ヤギたちを丸呑みにした結果、腹を裂かれ石を詰められ井戸に落ちた悪い狼。こいつは逃げそびれた。



※割とどうでもいい補足

・ヤクザ内の序列として、本作では単純にナンバー2を「若頭」とおいているが、全員が兄弟である野いちご組に関してのみナンバー2が「舎弟頭」と呼称されている。だからどうということはない。

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