第23話-14
「さて。何かこう、今日も属性検証をしていたはずなのだが」
「……はずだったねぇ、タカちゃん」
「何故か気絶して目を覚ましたら、それまで何をやっていたのか、さっぱりと忘れてしまった。いったい、俺は何の属性検証をしていたんんだろう」
「忘れて良い属性検証だったんだよ」
ニコニコと微笑んで、俺の頬に絆創膏を張るみゆき。
うむ、白衣の天使というのも、彼女の属性としてあるかもしれない。
とにかく、まだまだこの世の中には、俺たちの試していない属性が星の数ほどあるのだ。こうして、気絶してしまうこともあるが――。
「地道にこつこつやっていけば、いつかきっと、幼馴染の壁を越えれる属性を見つけられるはず」
「そうだよタカちゃん!!」
「……それまで、ついてきてくれるみゆき!!」
「もちろんだよ、タカちゃん!!」
「……みゆき!!」
「……タカちゃん!!」
「みゆき!!」
「タカちゃん!!」
俺たちは抱きしめあう。
強く強く、抱きしめあう。
そうしてまた、新たな属性検証について、俺たちの輝かしい未来について二人して考えるのだった。
「「「怖いよみゆ」」」
「しぃーっ!!」
「「「ひぃっ!!」」」
【第二十四話 おしまい】
【そして……】
【今度こそ本当に、おしまい】
「俺たちの!!」
「属性検証は!!」
「「これからだ!!」よ!!」
【了】
属性は何を選択すればお嫁さんにしてくれますか? kattern @kattern
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