第22話-12

「ダメですわー!!!!」


「「「えぇっ!?」」」


「そんな不純な理由で生徒会長を譲るなんて言語同断ですわ!!」


「「いい感じで話がまとまりかけてたのに!!」」


 そう、そんな感じで、いい感じに話がまとまりかけていた所に、副生徒会長が割り込んできた。縦ロールをドリルのように振り乱して、俺たちの間に割り込んできた。


 顔は真っ赤だ。

 なんだこの鬼気迫る感じ――。


 生徒会長を陰から支える副生徒会長にしては、まったくその余裕がない。


「何故止めるんだ!! 竜道寺くん!! 君らしくないぞ!!」


 生徒会長の中の生徒会長、三島生徒会長が副生徒会長に迫る。

 なんというか、生徒会長がゲシュタルト崩壊しそうな状況の仲、副生徒会長は顔を真っ赤にして、なんでもですわと叫んだ。


 この感じ、まさか――。


「タカちゃん、もしかして……」


「あぁ、間違いなさそうだ……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る