第22話-9

 この反応はなんだ。

 学年三位だぞ。三年生生徒の上位五本の指に入る人物なのだぞ。


 そんな奴を前に驚かないとは――。


 まさか!!


 その時、俺の頭の中に今の状況を論理的に説明することができる、たった一つの答えが浮かんだ。そう、みゆきは学年三位。


 それは裏を返せば――。


 上に二人、


「生徒会長!! まさかお前!!」


「……えっと、すみません、学年首席をやらせていただいております」


「そんな、副生徒会長!!」


「生徒会長には負けますけれど――学年二位ですわ!!」


 学力で、みゆきが、負けた……。

 いや、それよりもなによりも……。


「ハイスペック生徒会!!」


「そんな、ラブコメに不必要な学力を持っているなんて……!!」


「「そんなんで、なんで生徒会なんてやってるんですか!?」」


「「余計なお世話だ!!」」

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