第22話-8

「こちらに居るみゆきは、まさしく生徒会長になるべくして生まれてきたような女!!」


「そう!! 私こそ生徒会長になるべくして生まれてきた女!!」


「生徒会長になるべくして!?」


「生まれてきた女!?」


 三島生徒会長と竜道寺副生徒会長が目を剥いて食いついてきた。

 悪くない反応だ。そう、話術に大切なのは、はったり、そして度胸。


 みゆきは既に生徒会長になった気になっている。


 久しぶりに本気だなみゆきよ。


 ここ最近、属性検証になる前に、なんかなし崩しで終わっていた感じがするけれど、今回は久しぶりになりきっている。いいぞ、その調子だ。

 その調子で、お前の本気――生徒会長っぷりを見せてやれ。


「なんと言っても、このみゆきは――学年三位の成績!!」


「成績優秀!! 学校の叡智の集合である生徒会の長にぴったり!!」


 ふふんと胸を張った彼女。

 しかし――。


「……え?」


「……三位?」


 意外、帰ってきたのは冷ややかな反応だった。

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