第22話-3

「とう!! 俺たちに断りもなく勝手に生徒会とは言語道断!!」


「全生徒の過半数が認めても、私たちが認めない限り、この学校で生徒会はやらせません!!」


「だ、誰だ君たちは!!」


「いきなりなんですの!! ノックくらいしたらいかがでして!!」


 なんだ君たちはと言われたか。

 えぇい、どうやらこの生徒会長たちも、クラスメイトと同じで表層をなぞり、物事の本質を見ない奴らだな。

 生徒会長ならば、生徒の名前くらい一人一人ちゃんと覚えておけ。


 それができなくて何が生徒会長だ。

 片腹痛いわ。


 それはさておき。


「知らぬなら教えてやろう!! 我こそは、幼馴染の壁を突破するため、百の属性を検証せしもの!!」


「同じく!! タカちゃんと一緒に、属性を検証せしもの!!」


「タカちゃんと!!」


「みゆき!!」


「「二人は幼馴染!!」」


「「どういうこと!?」」 


 せっかくキメポーズを作って名乗ったのに、張り合いのない奴らめ。

 まったく、こんなのが生徒会長と副生徒会長だと、もう片腹が痛いのを通り越して全腹が痛いわ。


 冗談もほどほどにしてほしい。

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