　なんと。

　俺にも生徒会長力があるとはげましてくれるのかクラスメイトよ。

　しかし、自分でもわかっている。

　みゆきにポンコツ力では決して俺が敵わないことを。

「だって、俺は、みゆきの幼馴染だから……」

　こいつのポンコツっぷりは嫌と言うほど見てきている。

　そして、ポンコツヒロインの方がラブコメとして映えるということもよく理解している。生徒会長になるならば、俺よりもみゆき――。

　残念ながら俺では力不足。

　役者が違うのだ、俺と幼馴染（みゆき）では。

「タカちゃんは、私のサポートに徹する副会長ポジが適任だよ！！」

「うぅっ、幼馴染の尻拭いを、泣く泣くやるできる副生徒会長――」

「そうだよ！！　やれやれとかいいながら、生徒会長に尽くす副生徒会長がベストポジションだよ！！」

「「「そんな器用なキャラだったら、ここまで迷走しないよ！！」」」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい