「だいたいタカちゃんが生徒会長になったとしたら、会計、書記、全部女の子になっちゃって、本格ラブコメになっちゃうでしょ！！」

「……そ、それは確かに！！」

「属性検証じゃなくて、ハーレムラブコメになっちゃうでしょ！！」

「……な、なきにしもあらず！！」

「だからダメだよ！！」

　みゆきは圧倒的な生徒会長力で俺にそう言い放った。

　ポンコツ生徒会長力で俺に告げた。

　そう、生徒会長はほどよくポンコツな方が、ラブコメ力は上がるのだ。

　優秀な生徒会長なんて――ちょっとダークな雰囲気のサスペンスものや、ファンタジーものでないとあまり効果的に機能しないのだ。

　そう考えれば、俺よりも、明らかに頭の螺子が一本・二本抜けてる感じでお調子者のみゆきの方が――生徒会長力が高いという気がしないでもない。

「「「お前もたいがいだよ！？」」

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