第21話-9
「ふん!! みゆきよ、随分と生徒会長になることに自信があるようだが――お前に生徒会長などという責任のある仕事が務まるのか!!」
「うぅっ!!」
「いつだって何かあるとタカちゃんタカちゃんと俺を頼るではないか」
そうだ、みゆきはいつだって、俺を頼ってくる。
俺に意見を求めてくる、そんな自分で何も決められない女だ。
鉛筆一本買うのだって、三菱がいいかなトンボがいいかなと俺に相談してくるようなそんな女の子だ。消しゴムだってまとまる奴がいいかな、MONOがいいかなと、俺に聞いてくるような、どうでもいいことでも相談してくるような女の子だ。
そんな優柔不断な女の子に――。
「生徒会長が務まる訳がないだろう!! 身の程を弁えろみゆき!!」
きっぱりと幼馴染に言い放った。
そう、お前のような、自分で何も決められない女の子が生徒会長なんてなっちゃいけないんだ。
そんなことになったら、副生徒会長が苦労するハメに――。
「はっ!!」
「ふふっ!! どうやらようやく気がついたようだね、タカちゃん!!」
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