第19話-11

 高畑〇夫!!


 そのジャイ〇ンを綺麗にしたような、藤子・F・〇二雄の快男児は、エスパー〇美を知らない人でも知っている、パーフェクトヒューマンである。


 問題児しか出てこないドラ〇もん。

 どうかしているキテレ〇大百科。

 フォローのしようがないおば〇Q。


 それらの登場人物からはとても想像できない、藤子・F・〇二雄作品の良心。出木杉よりもできた男。


 それが高畑くんである。


 その時ようやく、俺は彼女の言う覚悟がなんなのかようやく理解した。


 あのような男らしい男。

 そんな男になれるのか――。


 俺は問われていたのだ。店員さんに試されていたのだ。


 おのれ店員さん。

 言ってくれるではないか。


「その覚悟があるなら何も言わない。しかし、中途半端な覚悟なら……」


「ッ!!」


 店員さんの眼が、覚悟ある者のソレに変わった。

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