第19話-10

 超能力の彼女を受け止める覚悟。

 とは。


 いったい何を言っているのだろう、この店員さんは。


 俺はいつだって、どんな時だって、そしてどんな幼馴染みゆきだって、受け止めると自負している。超能力者になったからといって覆りはしない。


 みゆきはみゆきだ。


 超能力使いになったからといって、急に嫌いになる理由などない。


「おかしなことを言ってくれるな。そんな覚悟、とっくの昔に出来ている」


「ほう、その言葉偽りはないな?」


「偽りなどあるものか!! 俺はみゆきがエスパーだろうとなんだろうと、隣に居ると心に決めた者!! その信念は変わらない!!」


 タカちゃん、みゆきと、抱きしめそうになったところを、店員さんが遮って止めた。


 そして、スマホを取り出した彼女はぽちぽちとなにやら検索した。

 はたして俺たちに見せたのは――。


 きれいなジャ〇アンであった。


「もう一度問うぞ、お前に高畑くんになる覚悟はあるか?」

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