第19話-7

 店員さんに前に注意されたように、グーグルで検索したのだ。


 超能力者、なり方。

 そうググってみたのだ。


 けれども出てくるのは、ちょっとした手品やパーティ芸の小ネタばかり。

 どれも俺たちの求めている超能力とはかけ離れたものだった。


「……どこにも透視能力の習得の仕方は載っていなかった」


「……どれだけ探しても読心術の修業方法は見つからなかったんです」


「……あれだけ期待したのに催眠術のアプリは偽物だった」


「……瞬間移動を身に着けようと、ドラゴン〇ールを何度も見直したんだけど、無駄でした」


「……うん。二人が超能力に期待することにズレあることはよく分かった」


 そんなことはない。


 俺とみゆきはいつだって、同じ方向を向いているんだ。

 幼馴染の絆を侮らないでほしい。

 俺とみゆきのことを知らない癖に知った風な口を利かないでくれ。


 まったく。

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