第18話-7

 おでこのない委員長は、もはや委員長でないと言っても過言ではない。


 いや、むしろ、おでこが出ている人物こそ委員長にふさわしい。おでこが出ていなければ、委員長になる資格はないと言っていいだろう。


 かつての偉人を紐解いてみれば、委員長のおでこ率は語る間でもない。


 レーニン。

 ゴルバチョフ。

 そして、ソ連からロシアに変わっても、プーチンだ。


 みんなみんな、おでこが丸出しの人たちばかりではないか。


「「「プーチンは委員長じゃないし!! そもそも議長だし!!」」」


 似たようなものだ。


 というか、地の文にまでツッコんで来るなよクラスメイトたちよ。

 あんまり五月蠅いとシベリア送りにするぞ、ウラー!!


「とにかく、委員長におでこは必須の髪型なんだ」


「……どうしても?」


「どうしてもなんだ!!」


 俺は熱弁した。みゆき委員長を爆誕させるために熱弁した。

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