第18話-6

「眼鏡とおでこ。眼鏡は、前に商店街の眼鏡屋さんで、もうこれでいいだろって、貰って来たのがあるけれど……おでこは必要なの?」


「あぁ、丸出しにする必要がある」


「ま、丸出し!?」


 かぁと頬を赤らめると、みゆきがおでこを抑えて隠す。


 どうしたみゆき。そんな見られて困るようなおでこをしているのか。

 思春期の女の子のおでこはそんなにデリケートなゾーンなのか。


 そんなに心配しなくても、割とお前、丸出しの方だぞ。時々ちょっと、横に前髪ピンで避けてて出しているから、それほど気にならないぞ。


 なんにしても――みゆきは眼鏡はともかく、おでこ丸出しには少し抵抗があるようだった。


「うぅっ、あまり、その、生え際は見せたくないよう、タカちゃん」


「恐れるなみゆき。その、ちょっと際どい生え際も委員長の魅力なんだ」


「……そういうものなの?」


「そういうものなんだ」


「「「絶対に違うよ!!」」」

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