第18話-5

 そう、おでこである。

 男も女も、一年生も三年生も。

 眼鏡でおでこでなければ、委員長ではないのである。


 いや、確かにそういうステレオタイプな委員長は最近減った。

 しかしだ、委員長の融通の利かなさ、そして、生真面目な性格を表すのに、めがねとおでこは切っても切れない関係にあるのだ。


 それくらいに、彼らを構成するための重要なファクターなのだ。


「「「どうでもいいよ!!」」」


 よくない。


 何事もまずは形から。

 委員長にならんとほっすば、まず、見かけから委員長にならなくてはならないのだ。


 肩書だけで満足してはいけない。


 そう、役職が人を造るのではない。

 格好が人を造るのだ。

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