第17話-10
「タカちゃん。今日は友達と遊びに行くって言ったよね? よね?」
「……あ、あぁ、そうだな」
語尾を繰り返すのもいい。
竜〇リナの時代から、語尾の繰り返しはヤンデレの基本だ。
基本をきっちりと抑えてきている。
流石はどんなキャラでもきっちりなりきる俺の幼馴染。
しかも、これは定番の――他の女友達と遊びに行っているところに現れ、牽制するシチュエーションだ。
鉄板だ。
キャラからシチュエーション。
全てにおいて鉄板だ。
よくぞここまでやってくれた。
それでこそ俺の
「説明してくれるかな? かな?」
「……えっと、彼女はその、俺の友達の妹で」
「嘘だぁっ!!」
かなりの大音声でみゆきが叫んだ。
俺もドン引き、クラスメイトもドン引き、そんな声色でみゆきが叫んだ。
あ、これ、怖い奴や。
想像以上に怖い奴や。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます