第17話-6

「とにかく、俺はみゆきがヤンでしまったとしても受け止められる――後者の人間であることを確認したいんだ」


「タカちゃん!!」


「そんなみゆきも愛せるということは、すなわち本物だから!!」


「幼馴染ではヤンデレは耐えられないってことだね、タカちゃん」


「そういうことだみゆき!!」


「……タカちゃん!!」


「……みゆき!!」


「タカちゃん!!」


「みゆき!!」


 俺は幼馴染のみゆきを抱きしめた。

 しっかりと、彼女を抱きしめた。


 そう、たとえみゆきがどんな状態になってしまっても、俺は彼女を愛する自信がある。そして自分に危害を加えるかもしれないと分かっていても、愛せるのだと確信できれば――。


 それは偽りない愛と言っていいのではないか。


 俺はそう思うのだ。


「「「もう君らのやり取りにこっちは耐えられないんでだけど!!」」」

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