第17話-5

 後者。

 ヤンデレでも愛せるは違う。

 これは純粋な愛の成せる業である。

 献身の心という奴である。


 たとえ相手がどんな心的状況にあっても、それを受け止める心構え。

 刃物を持ってこようが、縄を持ってこようが、ストーキングしてこようが、それを幅広い心で受け止めて、相手のすることを許す。


 究極の愛の形。

 そう、愛とは注ぐものではない、受け入れることなのである。


 愛の伝道師がそう言っていた。


「たとえ彼女が危なっかしくても、それを受け止めてやるその覚悟!! 黄金の精神!! それが大切!!」


「刺していいのは、刺される覚悟がある者だけってことだね!!」


「なんか違うがそういうことだ!!」


「「「もう勘弁してよ!!」」」

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