10 われらななみん親衛隊‼
ボクと
「オレは、
人々からは『死神スナイパー』と呼ばれ、恐れられている。お気に入りのななみんの曲は『あなたのハートを
「それがしの名は、
「オレは、
いま
この人たち……ツッコミどころしかない!
なんでスナイパーとかスパイみたいな危ない人たちが、アイドルの追っかけをやっていたの⁉ 小学校教師が雪山修業をしてなにから生徒たちを守るの⁉ ていうか、お母さんの持ち歌、変なタイトルばかりじゃん‼
この
「いちおう、オレも自己紹介しておこうかな。えーと、
「周作さんは、ふつうの人なんですね。仲間のおじさんたちがツッコミどころ
思ったことはハッキリ言うタイプのお姉ちゃんが、ズバリとそう言った。さすがに言いすぎである。
「周作くんは、わたしがまだかけ出しのアイドルだったころから
「はい。ななみんとは、ななみんが十四歳でデビューしてから長い間の付き合いになります。かれこれ二十よん……ごふっ!」
言葉の
「わたしは
「そ、そうでした。ごめんなさい……」
「さすがは、元アイドルですね!」
姫乃ちゃんが、目をキラキラ
いやいや、アイドルは関係ないってば……。
「まあねぇ~。アイドルって、たま~に変な人につきまとわれちゃうことがあるから。周作くんのお友達が
「あっ、
え? アイドル関係あったの? でも、さっきの正拳突きはあきらかに「護身」じゃなかったよね……?
ボクたちが親衛隊のおじさんたちとおたがいを紹介しあっている間に、ウラメシヤ王国側でも動きがあった。
「ノゾミ! 無事か⁉」
「宮妻家のみなさん! もう安心してくれ!
タタリ王子とウシミツドキ国王の
窓からのぞくと、すでに
「戦争をする気満々じゃん。あんなのが突入してきたら、うちの家、めちゃくちゃになるんじゃない?」
お姉ちゃんがそう言うと、
「だいじょうだ。オレたち親衛隊にまかせてくれ」
「われらななみん親衛隊は
「あんなやつら、雪山でうんこをしている
ナンバー7さんがスナイパーライフルをかまえ、服部重蔵さんが忍び刀をぬき、轟熊太郎さんが
「三人ともがんばれー!」
と、
……周作さんは、基本なにもしないのか。
「わたしも戦います! ウラメシヤ王国の兵隊たちなんか追い出して、ノゾムくんの家の平和を取りもどしてみせます! ……あんなクソ
父親の代わりに、姫乃ちゃんがバットをブンブン
「家の前で戦争が起ころうとしている
お姉ちゃんがボソリとつぶやく。これにはボクもうなずかざるをえない。
「ななみん親衛隊、突撃ぃぃぃ‼」
周作さんが
外国の王子が日本の少女(♂)にほれるという少女マンガ的な
人数はウラメシヤ王国側が
決死部隊がライフル銃を撃つ前にナンバー7さんが屋根の上から次々と狙撃して、敵の銃のほとんどを
そして、残りのライフル銃の部隊もすぐに
さらに、数人が轟熊太郎さんの怪力で銃を真っ二つに
ウラメシヤ王国の決死部隊が銃をこわされて
服部重蔵さんが
男の人たちがみんな裸になってビックリした姫乃ちゃんが「きゃーーー! へんたーい! あっち行けぇぇぇ!」とさけびながらバットを振り回し、次から次へと敵をカキーン! カキーン! とはるかかなたへと吹っ飛ばしていく。……もしかしたら、敵をたおした数は姫乃ちゃんが一番多いかも……。
姫乃ちゃんの次に敵をたくさんたおしたのは、轟熊太郎さんだった。
右手に五人、左手にも五人を軽々と持ち上げ、
ポイッ! ポイッ!
と五メートル向こうへほうり投げ、また敵をポイポイポーイ! とほうり投げて……ということをくり返していったのだ。
屋上にいるナンバー7さんは、敵兵士が仲間におそいかかろうとすると、兵士の足元に銃弾を撃ちこんで
ななみん親衛隊と娘の姫乃ちゃんが
とにかく、「ウラメシヤ王国の兵士って実は弱いのでは?」と
姫乃ちゃん、本当に中学生なの……?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます