JKは俺の嫁の評価
本日、評価開始三日目。
トップバッターは荷葉詩織さん作「JKは俺の嫁」です(というより、バイトだったので、今日は一作だけです)。
学生結婚って良いですよねぇ……
世間一般的にはあまり良く思われない要素ですが、物語としてはちょくちょく見かける要素です。
作品例を挙げておくと「バクマン。」「パパの言うことを聞きなさい!」など。
特にパパ聞き!After(松智洋先生の遺作の一つです)は
・嫁さんJD
・嫁さん実は血が繋がってないだけで姪っ子
・嫁さんの妹で血の繋がった姪っ子を養子にした
と、とんでも要素満載だったりします。
このように、あまり見ないけど書くと実は書き手も読み手も楽しいWin-Winな要素が“学生結婚”です――違うか(笑)
今回の嫁さんはまさかのJK。
彼女いない歴=年齢の私(今年22歳)ですけども、今から家庭教師始めたらJKと付き合えますかねぇ……
それは、さておき。
JKの可愛さを表現するには色々と話が足りないんじゃないかなぁという印象です。
一つ前の評価で「妙なリアルさ」について長々と語りましたが、それがもう少し欲しかったです。
というのも、この手の内容の場合、主人公とJKのイチャつく話だけで一巻分くらい書いてもいいと思うんですよね。
極端な例ですが「おくさまが生徒会長」なんかが案外参考になるかと。
お色気満載ですが……
一応、「おくさまが生徒会長」は二人のヒロインがいる関係で、メインの許嫁の方が出ない回もあったりしますが、全体的に見れば、許嫁とイチャイチャする話に仕上がっているかと思います。
次に、事情を知っている幼馴染みがいるのはアクセントになると思うのですが、悩みを打ち明ける存在として登場するには早すぎるようにも思います。
散々頼ってきた相手としての登場だけで良いのかなぁという印象です。
というのも、ヒロと理央が結婚してから既に二年ほど経過しているわけで、今更、アレコレ悩み相談するような段階でもないんじゃないかと感じてしまいます。
どうせなら浮気イベントは逆の立場の方が良かったのかなぁと。
「やっぱり、学生じゃだめなの?」と理央が悩むシーンなんかがあると、自然とかのん君の出番が出てくるのではないでしょうか?
次に今までの評価で書いていませんでしたが、感嘆符、疑問符に補足しておきます。
基本的に会話文で感嘆符、疑問符を使用する際は、次を一マス空けます。
―第三話より引用―
【元】
「よーし!機械オンチな春田のためにこのオレ様が教えてやろう!心して聞くよーに!」
【修正】
「よーし! 機械オンチな春田のためにこのオレ様が教えてやろう! 心して聞くよーに!」
――
こうなります。
イメージ的には見えないだけで、「よーし!。」と言った感じで「。」が入っているものだと思えば分かりやすいかと。
逆に、ここから先はあくまで私の表現なのでアレなんですが、会話文以外では「!」の後に一マス入れる必要はないかと。
例:何で!とは思ったが、やるしかないので作業に取り掛かった。
上の理屈でいうと「」の最後で「。」を使わないように、文章途中では「。」を使いませんから、そういう時は一マスいらないと私は思います。
総評の前に少し脱線ですが、この作品を読んだ方の中には「♡」「☆」の指摘はないのか?という疑問を抱いた方もいらっしゃるかも知れませんので一応補足しておきます。
一般的にライトノベルの文中に「
少なくとも、入ってる作品を見たことあるって人は少ないんじゃないかなぁと思います。
しかし、最近ですと、実は普通に使われていたりします。
今年アニメ化し、作者が結婚した「りゅうおうのおしごと!」では主人公(竜王)が弟子を甘やかす際に多用されます。
もはや、ライトノベル的に大丈夫なのか不安になるレベルです。
完全にライトノベルの常識を覆した作品と言えます。
※注・白鳥先生は「りゅうおうのおしごと!」でアニメ化二作目という実力派作家です。将棋の対決シーンなんかは本当に「熱い」です。
総評ですが、焦点があっていないのが勿体無いなぁと感じました。
登場するキャラクター達はそれぞれ個性があり非常に親しみやすいものに仕上がっていると思うのですが、如何せん「旦那からみた
最初から最後まで旦那から見た嫁の仕草に焦点を当てることで、旦那の行動に対してのリアクションから嫁の可愛さを表現することが出来ると思います。
また、旦那を喜ばせようと色々と考えながら行動する嫁に焦点を当てることで、嫁の本音や行動からでも可愛さを表現することが出来ると思います。
この作品の場合、タイトル通りなら前者を取るべきかと思いますが、正直、書きやすさで言えば後者なのかなぁと思います。
やはり、人の仕草(前者)で可愛さを表現するよりも、心情(後者)で可愛さを表現する方が難易度が低いように見えますからね。
以上、参考になれば。
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