デスゲームな終末世界はコマンドバトルRPGの評価
春桜さん作「デスゲームな終末世界はコマンドバトルRPG」の評価です。
ゲームですよ! ゲーム!
定番モノと言えば定番モノですが、異世界モノと違い、この世には多くのゲーム及びジャンルが存在しますから、一口にゲームと言っても十人十色な作品に仕上がります。
私の知る範囲でゲームを軸とした作品といえば「ソードアート・オンライン」「スカイワールド」「デスマーチから始まる異世界狂想曲」などがありますし、最近大人気のなろう小説には「インフィニット・デンドログラム」というものもあります(追記、よくよく考えたらMFがガン押ししてて、個人的にも好きな「クロス・コネクト」も該当しますね)。
あとは、ゲーム世界に迷い込んだという意味では「公爵令嬢の嗜み」も該当しますね。
最初に、これ所為堂 篝火さんの評価でも書いたことなので書きますけど、RPGは「Role-Playing Game」の略なので、RPGゲームは間違いです。
読んでる中では二箇所ほど、なぜかRPGゲームになっている部分がありました(他はRPGだったんですけどね)。
という、くだらない揚げ足取りだけ最初に消化しておきます。
さて、本題の評価ですが、ゲームを題材にした作品って書きやすいんですかね?
まだ、チュートリアルなので今後の展開次第というところはあるでしょうが、話の流れは面白かったですし、スッキリしていて読みやすかったです。
NOVELS系が好きそうな良い作風でした。
冒頭の情景描写とかいい感じだなぁと個人的には思いました。むしろ、書き方教えてください。
ぶっちゃけ、何書けばいいんだろ? というレベルで読みやすい作品なので、私みたいなポンコツが改めてアレコレと書く必要はない気もしますが、一つ気になった点はあったので、そこだけ一応指摘しておきます。
―チュートリアル:攻略編①より引用―
【元】
破壊力は俺的にはあると思うのだが、如何せん重量があって重すぎる。
【修正案1】
破壊力は俺的にあると思うのだが、如何せん重量があって扱いにくい。
【修正案2】
破壊力は俺的にあると思うのだが、如何せん重すぎて持ち運びにくい。
――
「重量があって重すぎる」だと日常会話でついつい使ってしまう会話言葉になってしまいます。
簡単な例で言えば「雰囲気」を「ふいんき」と読んでしまうような感じです。
「重量があって」で既に重いという意味になるので、意味的には「重いから重すぎる」みたいな当たり前過ぎる内容になります。
「先生がお越しになられました」は二重敬語です。正しくは「先生がお越しになりました」。
「”お”越し」で敬語になっているにも関わらず、「なられました」と無理に敬語化することで二重敬語となってしまった訳ですね。
これも、似たような物です。要は似たような意味が連続するために生じる違和感というものですね。
この場面では十字架が重いからどうなのか?という点に気を付けて書くと良いのではないかと思います。
――
度々、申し訳ないですが、一点書き忘れを思い出したので一応追記しておきます。
ストーリー進行上の関係で妖精が長々と話す箇所が戦闘編に幾つかありますが、思い切って改行を入れてしまえばより読みやすくなるかと思います。
実は先日驚いたのですが「クロス・コネクト」でもこの技法が使用されていました。
ちなみに、私が初めて見たのは「魔法科高校の劣等生」ですね。今はそうでもないですけど、初期の頃は会話文でじゃんじゃん改行してましたね。
また、「幼女さまとゼロ級守護者さま」では常時使用されている技法です。
つまり、プロでも使う技法の一つですので参考までに。
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