　例の如くiPhone投稿です。

→2018/07/27 18:14に修正しました

　ここでは、所為堂篝火さん作「例えば、三条時緒が異世界に召喚されたとしたら～中二病妄想少女の異世界生活～」について評価していきます。

　ちょいちょいパロディネタと思しき物(「ほぇー」→カードキャプターさくら。一部表現にてハリーポッターを示唆する表現)が見える本作品。

　普通に面白い。

　テンポも悪くないですし、唐突な展開もありません。

　あえて言うなら、ライトノベルの作風ではないかなぁという印象。

　ライトノベルを想定するなら、もっと改行して「これでもか！」ってくらいに段落作ってしまって大丈夫です。

　私が書いている「才女の異世界開拓記(なろう版)」の後書きにて一度触れた内容ですが、少し前に話題になった「オタギャルの相原さんは誰にでも優しい(MF文庫:葉村哲著)」を読んでみると、見開き一ページ(MF新人賞規定に基づき恐らく40文字×34行)のうち、一マス空いてない行が二行、会話文七行という他二五行がまさかの一段空いてる系文章をプロ作家が平然と書き、担当編集がgoサイン出してるということは、何もおかしくないというわけです。

　私もバンバン改行する書き方は好かないので避けていましたが、今はあんまり気にしないようにしてます。

　表現の部分ですがゲーマーとして見逃せなかった点が一つ。

　RPGゲーム。

　ついつい言ってしまう。あるいは、そう聞くことが多い言い方のような気もしますが、RPGは知っての通りロールプレイングゲームの略ですので、ゲームが重複しています。RPGあるいはロープレと表記するのが良いかと。

　あと、アルメリアとの会話で「危ないこと言わないで下さる？」とありますが、直前に「そんな人を珍しい動物か何かみたいに言わないで下さる？」という表現があるので、「言わないで下さる？」という部分が重複し違和感を感じてしまう可能性があるので、少し変化を持たせるといいかと。

　この場合は素直に「危ないこと言わないで下さる!?」で対処できると思います。

　私はこの手の話は主人公の考えを中心に書きたい派なので一人称で書くのですが、所為堂篝火さんの場合は三人称で書きながらも会話文を上手く使って主人公の心の内を表現していてビックリしました。

まだ、六話という事もあって、何故、主人公が学校に入学出来たかなどは触れられていませんが、書き忘れずに今後の展開で触れると全体的にまとまるのかなという印象です。