「運命の一枝」シリーズ。今回の主人公は、世界を数値化する異能『力学』をもつ玄獣珠の預かり手・阿里海牙くんです。
ある日、海牙は、不良グループに絡まれている美女を救った。彼女は、彼と同じ四獣珠の預かり手・長江理仁の姉だった。心体ともに強い彼女リアに、海牙はほのかな恋心を抱く。
海牙の前に、彼に怨みをもつ文天堂祥之助があらわれる。異能を持つ彼は、海牙や理仁より上位の宝珠・黄帝珠の預かり手だった。異能を使う戦いの最中、リアは黄帝珠に囚われてしまう。
四つの宝珠の預かり手、異能力者たちが集う。彼らは、リアを救えるか? そして、海牙の恋の行方はーー?
前作ではクールな印象の海牙の、年齢相応な葛藤が現れます。個性的な異能力者たちの、能力バトルは必読です。運命の一枝を守る使命より、私は、年上のカッコイイお姉さんと主人公の恋愛が、気になって仕方なかったです。そちらも、無論、オススメです。