第44話お互いの名前を交換し合った後で

「基本的に俺がアルバイトがないときは、ここで勉強しているから、俺に会いたくなったら、ときどき図書館を覗きに来るといいよ。運やタイミングが良ければ、またきっと会えるだろうからね」

 徹也はそう言って、勉強を再開した。秀美は徹也の勉強の邪魔になると思ったのか、そこまで聞いた秀美は、その場を去っていった。


 その日の夜、徹也は健にこの日あったその女の子との出来事の相談を、電話で健に話をしていた。

 どうやらその『秀美』という女の子は、俺と仲良くしたがっている……そんな様子だと……。

 すると健からの返事は意外にも、

「その女の子と、上手く関係が続くと良いね」

 という、まるで健は徹也と秀美の仲が上手く続くように、心から願っているよ! といった返事を返してきただけに、哲也は少し戸惑いを覚えた。

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