第9話お祝いの飲み会その2

「キョンキョン久しぶり! 元気にしていた?」

 一番乗りで待ち合わせの飯田橋駅に現れたのは、中学の頃から行動が素早かった瞳である。

「うん! これから教職の授業とか増えてくるから、頑張らないとね! あと瞳ちゃんも無事に大学編入が決まって、本当におめでとうね!」

「ありがとう! それで、キョンキョンもこれでようやくめでたく二十歳だね。そっちもおめでとう! まあそれはともかくとして、さーて今日はユッキーをガッツリと食べさせないといけないわね!」

 そうこうしているうちに、JR側から徹也と健と園里が、東西線の側から雪絵と美咲がやって来た。

「お~す。久しぶりだな!」

 と徹也が元気そうにそう言う。

「奈良先生、ご無沙汰しております」

 そう言う健の物腰の低さは、相変わらずだ。そして園里が皆と合流すると、

「このメンバーが完璧に揃うのって、多分本当に久しぶりだよね」

 園里がそう言うと、続いて美咲が今日子に対して、

「橋部さん。ずいぶんと背が伸びましたね。中学生のときの小柄だったイメージが、ガラッと変わりましたよ」

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