第28話心眼

・小話・


リアルの方がまた忙しくなってきて、

更新が遅くなってすみません。

言い訳の時間をください。


やる事とやる事の間に書く。という方法でしか書くことができなくて、全く進まないし、考える時間も極少量でストーリー構成が難しくて。とても大変なんです。


この大変さがわかる人はいるでしょうか?


これ以上言い訳をしていると虚しくなるので今回の小話はここまで。

本編をお楽しみください。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


一瞬強く光ると、山小屋の前に着いていた。

俺が山小屋の扉の目の前まで歩いているのに、雫は全く動かず、ワープしたところから下を向いて一歩も進んでいなかった。

俺は雫の近くにより、顔の前で手を振った。


「おい。大丈夫か雫?」


そう声をかけると雫は少し驚きながら言った。


「え!あっ。うん。大丈夫。少し考え事をしてただけだから。」


「そっかそれならいいや。さあ家に帰ろう。みんなが待ってる。」


そう言うと雫はまた下を向いた。

俺は(悪いこと言ったかな?)と不安感を振り払い、もう一度顔の前で手を振ろうと顔の前に手を出した時、雫は質問をしてきた。


「ねえ火炎クン。覚えてる?。」


とてもとても奇妙で、何故か懐かしい言葉だった。


「どういうこと?」


「…そっか覚えてないんだね。」


雫は悲しそうな目をして山小屋のドアを開けて中に入った。

中に入るとみんなが雫を出迎えて、盛り上がったので、雫には詳細を聞くことができなかった。


夜は頭にかかったもやを片隅に無理やり追い払い寝た。



次の日。


「起きて。朝だよ!」


朝6時から雫に布団から追い出され、寝ぼけたまま 、狭い平地へと向かわされた。学校の体育の授業みたいだ。


平地にはもうみんなが集まっていた。

「遅いよ。」

そう一言、由紀に言われてしまった。

(てか、みんな朝早すぎじゃない?)

そんな負け惜しみは置いといて、先生の様に前に立っているお爺ちゃんの話を聞くことにした。


「よし、みんな集まった様じゃな。雫ちゃんも修行に参加できるようになったことじゃし、そろそろおぬしらにこの修業で身につけて欲しい力を身につける修業を始めたいのじゃ。」


お爺ちゃんの前でみんなで体育座りして聞いていたため、学校の授業とほとんど一緒になってしまった。

明日からはまた学校に出るため、休日ぐらいは学校という概念がいねんにはとらわれたくなかった。

そんな俺を置いてお爺ちゃんは喋り続ける。


「その力とは…じゃ。

この力は、旧人類時代にある宗教が開こうとして開けなかった力じゃ。

これは人が必ず持っている力を極限まで高めた力なんじゃ。ということは、誰しもが身につけれるということじゃ。」


心眼…。俺以外のみんなも息をのんだ。

お爺ちゃんは喋り続ける。


「まあ、言ってもわからんじゃろ。

ほれ、火炎。この石を全力でわしに投げてみろ。」


そう言って渡された石は、俺の手で握れるか握れないかの大きさだった。

こんな大きな石を全力で投げて、もし頭とかに当たったら、無事では済まないかもしれない。

迷っている俺をあざ笑うかの様に、余裕の表情で立っているお爺ちゃんに殺意が湧いてきたので、投げることにした。


俺とお爺ちゃんは3m程離れた。


「投げていい?」


少し不安感はあるのでそう聞くと、お爺ちゃんは目をつむり、

「いつでも。」短くそう言った。


野球のピッチャーの様に振りかぶり、お爺ちゃんめがけて投げた。

手から石が離れる

お爺ちゃんは体を一歩右へずらした。


「・・・・・・!!」


予測⁈いや違う。

元からここを通ることをわかっていたかの様に、余裕を持って避けられた。


石は元お爺ちゃんのいた胸当たりを通り過ぎて落ちた。


「そんなに本気で投げてくるとは思わんかったわい。」


目をつむっていたのに、まるで見えていたかの様に、お祖父ちゃんは話した。

一人で喋りながら石を拾うお祖父ちゃんを凝視しながら、みんなは驚きで開けた口がなかなかとじなかった。


それを見たお祖父ちゃんは、逆にびっくりした。


「なんじゃ!みんなして口を開けて。だらしないぞ。」


そう言われてみんなは正気に戻った。


「今みてもらったのがじゃ。これをみんなには習得してもらいたい。」


こんなすごい力を俺たちは習得できるのだろうか…

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