第19話悲劇の始まり
最近リアルが忙しくて、全く小説を書く時間が作れませんでした。
そのため、先週に出す事が出来なくて誠に申し訳ございませんでした。
今後この様な事を起こさないため、
毎週金曜日ではなく、2週間ずつにする事しました。時間や曜日は変えません。誠に勝手ではございますが、ご理解をしていただくととてもありがたいです。
今後ともどうか獄炎の業火をよろしくお願いします。
・小話・
重要なお知らせです。
今まで能力と書いて、「スキル」と読んでいましたが、今回からスキルと書くことにします。
しかし、能力感知については、このままにしますが、読み方は「スキルかんち」と読んでください。
ご理解お願いします。
さて、雫のスキルについて説明します。
雫のスキルはウンディーネで、水のスキルの中では、1.2位を争えるほど強いです。
しかし少し気になる方もいるかもしれませんが、ウンディーネのスキルは、
あくまでもサポート系のスキルです。
今回の小話はここまで本編をお楽しみください。
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皆を探して、数分が経っただろう。
同じ場所をぐるぐる回っているって
訳でもない。なのに全く会えない。
もう夕方だというのに...
心身ともに疲れて来たため、近くにあった、大きな石に腰をかけた。
夕日が葉の間からちらちらと指す。
昼間の猛暑を忘れさせてくれる程の涼しい木陰。
「はあ〜」
長めの大きなため息をついた。
「はあ〜ってどんだけ落ち込んでんだよ。」
馴染みのある声が近くでした。
反射的にその声がした方をみると、
響喜が立っていた。金色に染めた髪が葉の間からちらちらと指す日光に反射して少し光って見えた。
「な、なんで俺の位置がわかったんだよ。」
俺は会えたことで、目が涙ぐんでいる事に、自分でもわかったが会えた事の嬉しさの前ではそんな事どうでも良かった。
「何ないてんだよ?だって探している時、爆発がしたからそこかな〜って思って探してたら、」
爆発の言葉で、疑問が浮かんで来た。
俺は話を遮る様に質問をした。
「そうだ。探している最中に、あの組織の連中に会ったか?」
「ああ、会った。多分この村で俺らを本気で倒すつもりだったんだろう。
でも、何でだろう。」
「何が?」
「いや、考えてみろよ。ずっと先回りされているみたいで、通る街すべてに人がいるじゃん。」
響喜はいつもはバカだが、ミステリー小説にハマっていた時期があったためか、こういう事に敏感だった。
響喜は俺を置いて話を進めていった。
「もし、スパイとかいたら完璧じゃん‼でも、このチームの中でスパイがいるのは、考えるだけで嫌だな。
じゃあまさか...」
響喜は真面目な顔になって考えているが、考えている内容はまるでバカ。
俺は、さっき響喜を認めかけたのが、バカみたいに感じた。
俺は、話をまた遮る様に早口で話を辞めさせた。
「はいはい。スパイとか悪魔とか分からない事行ってまた自分の世界に入り込まないで下さい。
でも、お前の言っている事は間違っていなくもないな。確かに何で俺達の行く街、街に連中がいたのか、不思議だ。まあ、それは皆と合流してから考える事にしよう。今日はここで野宿だな。」
俺はそういいながら、黒色の大きなリュックサックから、手のひらサイズの小さな三角形のプラスチックでできた物体を、投げた。
すると、そこからその小さな物体から出て来たのか驚くほどの大きな、テントが出てきた。
このグッズは簡易テントで、凝縮のスキルを活用した、防災グッズだ。
ちなみに、使用は何回でもできて、
畳む時はてっぺんのボタンを押すとあの小さな三角形に戻る。
15000円+税。
ボフーン
煙と共に、立派なテントが現れた。
「今日はここで寝るぞ。雫が居ればお風呂も入れたのに。」
次の日。
朝の日がテントの入り口から差し、
朝の訪れを告げた。
寝袋に寝ていると暑かったのか、響喜は寝袋から出て寝ている。
「おい起きろ!朝だぞ!」
俺はそう言って、響喜を揺すったり、
叩いたりして起こそうとするが、
あと5分と言って全く起きない。
俺は響喜との戦いに呆れたため最終手段を使った。
「おい。あそこに可愛い子がいるぞ。ああ、あっちに行っちゃうぞ。」
「ハッ。どこだその子は。」
もしかしたら、光より速いんじゃないかと思う程の反応スピード。
さっきまで寝ていたのが、嘘みたいに思えた。
目を光らせて探す響喜に、ここまで真に受けてくれると言い難いが、ずっとみていると、虚しくなるので思い切っていった。
「あ、あれ?さっきまでいたはずだったのになぁ〜。見間違えかも。」
俺は気まずさに苦笑いをしたが、
響喜はさっきのやる気が嘘のように
がっかりした。
それから響喜を慰めるのに数分を無駄にした。
楽しい時間は長く続かない。それが
世界の決まり。
今まで楽しまなかった事を後悔する。
今日が最後の日になる事を今の俺は
知る由もない。
俺は響喜を連れて雫達を探すために、
テントをしまって出掛けた。
響喜と雑談をしながら探した。
一人で探すよりずっと楽しく、はかどる。
出発してから数分が経った。
悲劇はその時から始まっていた。
曲がり角から現れたその男は、俺たちを見るなり、後ろから大きな波を発生させて攻撃をして来た。
男は風邪なのかマスクをしていて、詳しくは分からないが、面長で黒色のボサボサの長髪。
俺は波をよけた。
俺は火。相手は水。相性は最悪。
相性は戦いの中で最もと言っていいほど戦闘を左右する。
俺はまず相手にあの疑問をぶつけた。
「おい。お前はあの組織の連中だろ!目的は何だ?何で俺達の行く場所を知っている!」
「目的...ボスはお前が憎いだけ。だからお前の仲間も憎い。だからお前を殺す。
場所を知っているのは、ボスだからだ。」
当然の答え。身内なのに簡単に教えるわけない。
男は話を続けた。
「お前は今まで倒した人達がどうなるか知らないだろう。死ぬんだよ。
ボスは弱い奴が嫌いでね。お前が倒したカブトあいつと一緒の事になるんだよ。」
俺は一瞬ゾッとした。今まで倒した人達があのカブトの様になるのかと。
「ふふふ。ゾッとしたろ。本当かどうかは俺を倒してみろ。
先に言っておくが俺は強いぞ。そこらの雑魚とは違う。俺は16星の一人だ。」
マスクのせいで籠った低い声。
マスクで口が隠れているのに、それでも笑っているのがわかる。
楽しい時間は長く続かない。
それが世界の...決まり。
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