第12話終戦を告げる宴
・小話・
前回能力の弱点が出たのですが、今回はみんなの能力の弱点を紹介します
氷河火炎⁑火を使える量には、制限が
ある。使い過ぎると回復す
るまで、時間がかかる
雨風雫⁑妖精の空腹度で強さが変わる
妖精は砂糖が好き
音色響喜⁑出した音によって耳の機能
が低下する
氷河由紀⁑雪を使える量に制限がある
使い過ぎると回復するまで
時間がかかる
疾風⁑能力の強さ自体のコントロール
はできるが、範囲内にいる物に
無差別に攻撃してしまう。
野原花樹?
小話はここまで本編をお楽しみください。野原花樹...
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倒れた男をみると当たったのは、眉間だけなのに、右頬をみると傷ができている。
「そうか、そういうことか」
戦ってる最中必死に探した、弱点が分かった。
「えっ?何が分かったんだ?」
傷を見ても、分からない鈍感な響喜に対して、説明をしてやった。
「ほら、傷を見ろ。眉間に当たったのに、右頬にも傷があるだろ。この傷の位置は、能力の龍が傷を受けた位置だろ。だから、龍の受けたダメージは、すべてこの男にはいるんだと思う。」
街では終戦を告げる宴が始まった。
つい数時間前までは、街も壊されて、
被害を受けた人もいるぐらいの騒ぎだったのに、そんなのも嘘の様に、皆夜まで楽しんでいた。
その日の夜は、ホテルを無料でかしてもらった。
「もう大変。お祭りが始まればすぐに、男性に話しかけられて。
全く楽しめなかったわ。」
少しふてくされ気味で雫が言ったが、
お祭り最中は、雫にあってなかった。
雫の愚痴とは真逆に、嬉しそうな雰囲気で響喜が言った
「この街最高。可愛い娘ばっかり。
ナンパし放題だ。火炎お前ナンパしねぇのか?楽しいぞ。彼女居ないし。」
「余計なお世話だ。だいたいお前は、ナンパ成功したのか?」
「いや、成功してない。でも楽しいぞ。」
2日目も同じような馬鹿騒ぎで、響喜は、相変わらずナンパ。成功してないらしいけど。
雫は街の男性達と朝から晩まで、根気強く付き合っていた。また夜愚痴ってたけど。
3日目は、一緒の感じ。
少し違うと言ったら、街の闘技場で戦わされたことぐらいだ。
この街で有名な野原花樹っていう、
女の人と戦わせれた。
身長は、159cmだが顔は、小顔で可愛いらしい顔をしている。
髪は、緑でいつもポニーテール。
性格は、クールで無口だが時々ツンデレになる。
闘技場に立つと、多くの人で盛り上がっていた。
「花樹ちゃん頑張れ〜」
という花樹ファンが多かったが、少しだけ俺の名前を呼ぶ声もした。
「ルールは場外アウトもしくは、死なない程度の戦闘不能にさせること。
それではスタート。」
ゴゥーン!
野太いゴングの音が鳴った。
それと同時に、花樹は右足で強く踏み込んだ。
そこを基点に太い木の根のような物が
数本でて来た。
一番太いところは、直径3m程ととても太いが、細いところは、針の様にとても細い。
これを食らったら重症は、まぬがれられない。
本能的にそう感じたため、まずは火盾で防御したが、威力を見ると防御して良かったと思った。
「何てすごい技だね。すごいね花樹さん。何て技なの。」
「花樹でいいよ。
技名は大樹の剣先
ついでに、能力は世界樹」
[大樹の剣先(たいじゅのけんさき)大きな木の根を生やす技。根の先を
生身で受けるととんでもないことなる。根の先は、鉄すらつらぬく]
花樹は頬を赤く染め、目線を剃らせた。
しかしその発言に会場は、さっきまでうるさい程盛り上がっていたのに、それが嘘みたいに静まった。
草属性の能力は回復やサポート、攻撃。使い勝手の良い能力で種類も多い。
その種類の中でトップに立つつまり、
一位の能力、それが世界樹の能力だ。
「そうだ!ねぇ私が勝ったら、お願いを一つ聞いてくれる。」
会場の静まりを無視した突然の話に、
俺はもっと驚いた。
このての話は男子なら必ずドキッとくる。
この話で調子を狂わせてしまい、そのまま力で押し込まれ場外アウトで負けてしまった。
試合後、花樹に闘技場の裏側に呼ばれた。
指定された時間にそこに行った。
行くまでの道のりは、ずっと胸のドキドキが止まらなかった。心臓が何処にあるか明確にわかるほどだった。
胸のドキドキを抑えて、会うともっと
ドキドキした。
「あっ来てくれたんだ。」
こっちを見る時にふわっとした、緑色の髪は日の光を浴びエメラルドグリーン色に輝いた。
こっちは何を言うのかとドキドキが止まらないのに、それを知らずにこっちに近づいて来た。
「まずはありがとう。
この街を救ってくれて。多分君が来てくれなかったら、この街は壊れてたと思う...
本題にはいるね。お願いってのはね。君達の旅につれていって欲しいんだ。
無理にとは言わない嫌だったら断ってくれていいから...」
さっきまでの無駄な期待が恥ずかしく感じた。
「ありがとうって言うのは、雫にじゃないかな。別に行くのはいいけど、遊びじゃないよ。命を落とすかもしれないし、オススメはしない。」
「うんそれは知ってる。理由も全部、雫さんに聞いた。今日戦って気づいたの、確かに雫さんも強かったけど君の方が強いことに。」
花樹は思った。
子供を救うために出てきた火炎に、
一目惚れしてしまったと。
学校じゃあ友達がおらず、ずっと一人で生きてきた。
話しかけるタイミングなんて沢山あったのに、ずっと話しかけられずにいた。
でも火炎のあの行動を見て、この人といるとなんか変われると思った。
だから...
花樹は下を向いていたのに急に俺のほっぺにキスをした。
「えっ...」
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