_______君の手を握れたなら





『アナタは神にも、信じる仲間やパートナーにも、そして運命にも棄てられた。』


「違う」


『アナタはいい加減に諦めて下さい、何も間違ってはいない。ワタシはアナタと友達なんだから、唯一の友達なんだから。だから言うことを聴いてくださいよ。』


「違う、

お前なんかと友達になった覚えはない!」


『…釣れませんね。全く。アナタは昔からガンコだ、自分の意思を絶対に曲げようとしない。』


「…昔だと?何の話だ。」


『あぁアナタは聴いてないか。聴いているハズがありませんよね、未だにその剣がなんなのかわかって無いんだから。』


「一体何なんだ!お前は!俺の何を知ってる!俺の何なんだ!?」


『何だろう、友達かな。』


「…………何を知ってるんだ。」


『アナタがたった一人で信じてきた人生が



無駄だった、



それを知っています。』


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