夢の話
こんな公式まで用意して…
あの狼のやることは恐ろしい。
大体誰が俺の本なぞ読むんだ、英雄の面汚しも良いところである。
とか何とかいっていたらねぇ?
「うせやろ…狼先生」
「ヒット…しちゃった(*´ω`*)」
先生…(゜Д゜)
というわけで俺がモチーフになったキャラの
「ナナ」が活躍する「けものの花園」が爆発的ヒット…あのホラー探偵ギロギロに迫る売り上げとなった。
あっ、俺なんか女になってたよ?
やったね?(謎)
「夢の世界なのに、現実味がある…か。」
だろうよ。そうだろうよ。
子供から大人までみんなが楽しめる愉快ながらも成長していくがどうのこうのだがしらんしらんぞ!うひぃ!(葡萄酒ガンギマってくスタイル)
夢の世界
狼先生曰く、
主人公が夢の中で繰り広げた話としている。
この話、妙に納得出来たのだ。
この話、夢の中で主人公が出会うライオンは、隣の家の男の子が見た夢からやってきたことになっている。
いわゆる、”別”の所からやってきた。
まわりのネコや兎は主人公の事を知っているのにライオンを始めて見たと言う。
ただただ、互いの世界に互い“だけが”存在しているのだ。
私が居る世界。
彼が居る世界。
その現実を受け止め、ナナは花園にはびこる化け物を退治していく。
_________
気付いたら、ジェーンさんの本棚には俺の本が置いてあった。
いや、俺が書いた訳じゃ無いのだが。
俺はあの英雄と肩を並べられたのか?
まぁ、いい。
……今日はクリスマス。
丁度よいことに仕事が入った。
街ではカップルが腕を組み、堂々行進をする。
両脇には赤帽子に白髭を蓄えた男のコスプレをした店員が売り込みをしている。
白い息を吐き、消えぬ靄を払う。
手に暖かい缶珈琲を握りしめ街を歩く。
家が見えてきた。
パークの援助と俺の有り金をはたきにはたいて手に入れたちっぽけな家。
昼間の事を話そう。
俺は昼間、面倒な仕事を終わらせ別のことに時間を割いた。
時間のつながりを調べたのだ。
「ねぇ狼先生…なんでこの[夢]っていう考えを使ったのさ?何か他にあったんじゃ?」
「いや…作家にそんなこと聞いたって[なんとなく]って答えるだけだろう?」
「なんとなく?そうは思えないけどなァ?」
「君はとことん面倒な奴だね?いいよ答えてやる。…君、伝説の文学達は知ってるね?」
何度読んだか。
「よし…良いだろう。
あの話に私は強烈にインスピレーションを受けた。君が伝説の獅子に会っただの言わなきゃ思いついて無いぞこんな話。
それでだね、あの伝説を書き溜めたのは紛れも無い 誰か だ。その 誰か を私は夢見る少年に置き換えただけだ。」
目の前の話をしよう。
「ただいま…って、ジェー…いや、サンタクロース?」
先ほどまで腐る程目に焼き付いたイルミネーションは何処へやら。
あの機械の輝きのうん万倍はあろうかという笑顔光線を目の前のミニスカートサンタは放ち、ふぉーっふぉっふぉっとか何とか。
「いや、帰る家間違えた…」
「ちょ、ちょっと!えぇ!?」
晩御飯はいつもよりちょっぴり豪勢だった。
______________
俺も男なので、今日を忘れる事は無い。
「これ…欲しがってた香水です。
この程度ですが…よかったら。」
しっかりプレゼント(いや事前にちょっぴり聞いてた)用意しておいたのだ。彼女の為なら一週間珈琲我慢もお茶の子さいさいよ。
あぁ…良い笑顔だ。
この笑顔が見たいんだろうなぁ。俺。
ついでに、夢の話にも付き合って貰おう。
「ジェーンさん、もしも。もしもです。
もしも俺が他の女の人と付き合ってたら…どう思いますか?」
「どう…どうって…試してるんですか?
絶対に嫌です。そんなことあったら…もう」
「あっ、ごめんなさい…そんな顔しないでくださいよぉ…!そんなつもりじゃあ…!」
悪いと思うが。これは…その…
「今日は寝ちゃ駄目ですよ…ジェンツーサンタからの押し売りプレゼントです…!!!!」
White Merry Christmas…ってね。
______________
「あー…わかったからさぁ。はずしてくれないかな…?」
ダメ。反省して。
反省したよ…
オレは…
はぁ、まぁいいか。
この世に存在してはいけない者なんて無いだろう。
だったら。
オレはなんで喰われたんだろうか。
適合しない世界ではオレはどうなっているんだろうか。
適合しない世界で俺は生きてるのか?
適合しない世界ではネコは猫であり続けるのか?ペンギンは空を飛べないままか?
この世に、
必要不可欠なことはなんだ?
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