第4話


その神様は

私を売ったり殴ったり


優しいだけの神様ではなかったけれど


それでもたしかに


当時の私にとって

ただひとり、

唯一の

神様、だったんだ











さよなら、神様


ちゃんとお別れできたらその時は

よくできましたって優しく撫ぜて

いつもみたいに

いってらっしゃいって送り出して。

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