第1-16話 本当のTKB

「間違いねぇ、こいつ、PRIMALのレイだ。」


そういうと数人の男女が僕らを囲んだ。

その中の一人が何やらモニター付きのキーボードらしきもので何かを調べているようだった。


「いや、それは合ってるがいまそいつがもってのはPRIMALシリーズじゃねぇ…



く、PRINCESS 12の一台だ!!!


は、初めてみた…


や、ヤベェこいつッッ」


そいつらは急にざわつき始めて負け犬のように挟み撃ちしてきた路地を走り去って行った。


と思った矢先。



遠からず近からず



叫び声がした。


逃げていった両方の路地から。


「PRIMALとPRINCESS、両方とも手に入るチャンスをなんでこうすぐ逃がそうとしちゃいますかねぇ」


一方からは丸メガネをかけた知的な感じの男が。


「…あいつらじゃな、無理だ」


もう一方からは寡黙そうで無骨、そして長身の男が現れた。


僕は震えが止まらなかった。


両人とも血だらけで。


そして無表情だった。


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