幕間

 七年前。

 当時、裏財閥の亜人材業における将来的な展望は陰りを見せていた。


 亜人は何らかの特性、優れた能力を持つかわりに、常人と比較すると何かしらの要素が欠けている傾向にある。例として〈哀神一属〉は優れた身体能力と知能を有するが、人格面においては常人よりも希薄だ。虫のような、と形容するように人間味の薄い精神性は、かつての一般人から忌み嫌われる理由になった。


 そういった短所が亜人を貶めた結果、彼ら彼女らは奴隷と表現されるような亜人材となり、世界の暗部で裏財閥が利用するのに都合のいい存在となっていた。


 が、近年では亜人の個体数は減少傾向にあり、ただでさえ少数の人種だった彼らは種の存続さえも危ぶまれていた。

 そもそも亜人とは、古来より〝人間とは異なる人間〟として陰の世界で生きてきた存在だ。常人とは異なる容貌、能力を有しており、その昔は怪異として扱われてきたこともある。現代に遺る伝説の一部も、その正体が亜人に関連したものだという真実は、けっして珍しいことではない。


 ……そんな彼らが、科学文明の発達した現代に適応できず、種の存続すらも困難になってゆくのは自然の摂理だったのかもしれない。


 とにかく裏財閥は、内外問わずの人道的な批判をきっかけに、一方的な思想に基づいた亜人保護活動の傍らで、その代替となる新たな人材の確保に着手した。

 こうして立花や、都城をはじめとした各裏財閥の合同出資による〝代替亜人計画〟が始まったのだ。


 ――俺、都城道継も計画の実験に参加するべく、虹ヶ丘市内に新設されたばかりの児童対象の能力開発研究所に集められた。


 そこには裏財閥出身の子ども達だけでなく、裏財閥の保有する実験用の亜人や資産家の子女もいた。そんな彼ら彼女らに共通する特徴といえば〝特別になりたい〟という思いに囚われていたような印象があったことだ。

 例えば、


「都城道継です。生まれる前から遺伝子をデザインされ、種としても人間としても他人の上に立つ者として今日まで生きてきました。君たちのような将来の可能性に満ちた優秀な人間を導けるよう、努力と研鑽を積む所存です」


 なんて子ども達の前で自己紹介した、過去の俺みたいな奴は珍しくなんてなかった。まあ随分と自尊心に満ち溢れた、ある意味で将来有望な少年少女だったと今では思う。


 ……研究のテーマは〝亜人と同じ能力を、子ども達に目醒めさせる〟というもの。

 要するに亜人が足りないのなら、亜人の代用となる人間を増やせばいい訳だ。


 亜人の力を持った新たな人間のことを、裏財閥の研究者達は常人の能力を超えた者――すなわち〝超能力者〟と呼んだ。


       *


「なあ、君の〝将来の夢〟って何だ? 俺に聞かせてくれよ!」

「え? いきなり何なの」

「大丈夫。いつか君たちの夢を叶えてやるために、俺は訊いてるんだからさ!」

「……どういうこと?」


 とある日の昼下がり。

 研究所に来たばかりの俺は、子ども達の数人に詰め寄ると、仰々しく諸手を挙げながら〝将来の夢〟について問いかけていた。


 まだ研究所の目的を知らなかった俺は、いつか子供たちを導いて、皆の夢を叶えられるようにする、いわゆる〝先生〟のような存在になりたかった。でも裏財閥次期当主である以上、俺は皆の夢をプロデュースして応援する偉い人――たとえば巨大グループ企業の社長とか、そういった地位をもって皆が活躍する場を与えると、出会ったばかりの子ども達に曖昧すぎる約束をしていた。


 自分が一番偉い立場になれば、みんなのためになるようなことができる――そんな幼稚で、単純な発想と根拠のない自信が、当時の俺にとっての拠り所だった。実際に、父は教育事業をはじめとしたグループ企業を束ねている。

 そんな都城家当主である父親の威を借りた、虚勢に過ぎないものだとしても――俺は自分も父のようになれると、無知蒙昧な将来への期待に胸を膨らませていたのだった。事実、七年後の現在はTMI関係の仕事を任されており、近いうちに才能開発によって完成された〝元・子ども達〟――九九%の天才を管理する立場が約束されている。


 ……それから超能力実験を通して、俺は立花空に出会った。

 当然、出会って間もない彼に向かって、他の子どもと同じ質問を投げかけたのだ。


「君は将来、何になりたい? 何をしてみたい? 俺に将来の夢を教えてくれよ、いつか絶対俺が叶えさせてやるから。裏財閥が四家紋、都城の次期当主――都城道継ってのは俺のことだからさ!」

「将来の夢? ぼくのは、新入りの君が叶えられるようなものじゃないと思うけど」

「いいから。俺はいつか、すっげぇ偉くなるから。皆の夢とか願いとか、たくさん叶えてやれるようになれる〝偉い奴〟――そういうのになるのが俺の夢、いや、次期当主として約束された俺の将来だから!」


「……すべての人々が特別で唯一の、素敵な存在になれる理想の世界」


「は?」

「この研究所で、父さんや他の研究員と一緒にやってることが、ぼくのやりたいことだよ。君にできたら、ぼくは今頃ここにいないんだけれど。要するに、ここは人に従属する程度の亜人ではなく異能を持った高位亜人の力を、ここにいる子ども達が手に入れるっていう実験所なんだよ。君、哀神の混血として生まれた次期当主の子だっけ? ぼくが混血でも異能を持った、いわゆる〝先祖返り〟だよ。いつか君も同じような力を持てるといいね」

「……なんだよ、それ」


 空は〝すべての子供たちが特別な存在になれる素敵な世界〟を願っていた。


 幼い頃の俺よりも遙かにスケールの大きい夢、それを実現できる可能性を持った、空の超能力――〈能力操作能力〉に、すっかり俺は敗北してしまっていたのだ。

 異能者ではない俺では、親から受け継ぐであろう当主という立場しか持たない。世界を変えてしまう異能力なんて、なにも持ってないし結果的にも持つことはできなかった。


 こうして俺は、明確な目標を掲げていた空に対して、興味を惹かれながらも密かに劣等感と嫉妬心を抱いてしまったのだ。

 

       *


(なんて、くだらないガキの意地を張っちまったのが、あいつとの馴れ初めだったか)


 空と別れてから間もなく、俺は都城家が用意した虹ヶ丘市内のマンションに帰宅した。地元では有名な、再開発を機に新築された高級マンション。都城家の名義で分譲購入した一室だが、一人暮らしで3LDKの広さは返って不便だ。

 とりあえず哀神一属を二人ほど使用人として迎え入れることで、部屋の維持に関しては改善されたのだが。


(市外の本家にいる親父にとって、購入当時は虹ヶ丘市内の拠点として欲しかったところだろうが……次期当主の俺にTMI関係を一任して以来は一度も利用せず、か)


 使用人に帰宅を告げることなく、玄関から自室へと直行した俺は、学校関係以外の書類で膨らんだ鞄をベッドに放り投げる。勢いよく可動椅子の背もたれに寄りかかりながら座り、机に設置してあるノートパソコンを起動した。

 スリープモードから立ち上がると同時に、開きっぱなしのメールアプリが目の前に現れる。それを更新して、新着順に内容を確認していった。


「メール、今日は少ないな。親父から一つ来ているが……TMIの維持関係で、また能力開発研究所を視察しろ、か」


 現在、亜人材事業に代わり、才能事業は裏財閥の新たな既得権益となっている。

 俺が虹ヶ丘市にいる理由は通学のためでもあるが、この父親から任されている才能事業諸々の仕事をこなすためでもあった。


「先週も〝下見〟で行ったんだが、まあいい。ついでに本番ということで〝あいつら〟を連れて、あれを回収するのもいいだろう」


 机に肘をつきながら考えていた俺は、計画のひとつを実行することにした。

 いったんノートパソコンを閉じて、喉の渇きに気付いた俺はキッチンに向かう。

 自室を出てリビングに入ると、そこには哀神の使用人が夕食の用意をしていた。


「お待ちしておりましタ、本日の献立ハ――」

「悪い、もう食ってきた。俺の分は朝食に回せばいい」

「かしこまりましタ」


 生気の感じられない不気味な無表情のまま、その使用人はお辞儀をする。

 この生活を始めた頃は、彼らの人間離れした振る舞いに慣れずに遠ざけていた。

 だが、今となっては態度はともかく忠実かつ優秀で、日常生活を大いに助けてくれることから、俺も彼の感情表現は割り切り、家族の一員として受け入れることにしていた。


(もっとも、彼ら哀神自体に感情というものが欠落しているから、俺の気持ちに疎いだけなのだが。長年に渡って支配してきた都城家以外が、哀神を管理するのは困難だろう。哀神の出自は都城家の先祖であるらしい呪術師によって、常人より優れていながらも人扱いする必要のない従僕を得るべくして生み出された〝人造の亜人〟――らしい。だから都城家が管理し続けるのは当然の自己責任でしかない……いわゆるロボットみたいなもんか? 人道的にはアウトだろうが、今更か)


 あまりに過去のことであるうえ、都城家の古い文献には呪術やら非現実的な事柄ばかり載っているため、都城家次期当主たる俺にも彼らの正体は不明のままだ。


 ……たとえ半分だけ哀神の母から遺伝子を提供され、常人よりも優良な遺伝子をデザインされて生み出された混血の俺も、精神的には極めて人間寄りのせいか彼らと分かり合える気がしなかった。


 彼の横を通り、冷蔵庫からコーラのペットボトル一本を手に取って自室に戻る。

 すると、そこには――


「なにをしているんだ、方舟(ノア)?」

「え、いや、あの……さっき部屋の掃除を済ませて出ようと思ったら、いきなり扉が開いてしまって。とっさに扉の後ろに隠れたのですが、道継様は全然わたしに気付かなくて」

「いるなら声を掛けろ、まったく。俺の独り言を聞いてたな? 恥ずかしいじゃないか」

「ごめんなさい……って、さっきノアと呼びましたね? いけません、今のわたしは従僕なんですから。ちゃんと本名の〝方舟(はこぶね)〟とお呼びください」

「女の子、それも従妹を人間味のない名前で呼べるか。おまえはノア、その方がいいさ。あと、おまえも俺のことを様付けで呼ぶな。兄さんか、呼び捨ての道継でいい」

「わたしも亜人……哀神、ですよ」

「空と出会うまでは、ただの哀神だったけどな。今は違うだろ」


 部屋の中央で、主たる俺を前にして佇む同世代の少女。

 このメイド服――なりきりのコスチューム等では決してない。露出皆無な本物の衣装に身を包んだハウスキーパーの少女。

 彼女は哀神方舟といい、俺にとっては母方の従妹に当たる。


「今日は、あいつと飯を食いに行ったんだ。だから夕食は、おまえ達の二人だけでいい」

「そういう時は連絡をお入れくださいな、もう貴方の分まで用意しちゃいましたよ、あの人は」

「ああ、彼には悪いと言っておいたよ。それでな、飯を食いながら立花と都城家の合コン――じゃない、見合いパーティーの話をしておいた。おまえのことも、さりげなく伝えたよ」

「な、なにを」


俺の言葉に動揺した彼女――方舟(ノア)は、つぶらな瞳を大きく開いて両手を胸元に遣る。

その恥じらいようといい、亜人などではなく一人の可憐な少女としか思えない。少なくとも俺は、そう思っている。身内では唯一と言っていい、自慢の従妹であり家族だ。


 ……そして七年前の能力開発研究所で、俺や空とともに過ごした子ども達の一人でもある。


「先程も申し上げたように、わたしは哀神です。彼から見て、わたしは異形の亜人でしかありません。たとえ特殊なケースで、わたしが哀神らしからぬ個体だとしても――」

「気にするなよ。デザインドベビーとして生まれた俺も半分異形みたいなもんだし、あいつも異能を持った亜人の先祖返りだ。そんでもって、おまえは哀神でありながら空の異能によって〝感情〟を手に入れた哀神の最高傑作。まさに運命の出会い、お似合いだぜ、おまえら」

「だから、空くん本人もいないのに、そうやって話を進めるのは失礼です。彼の気持ちを無視して、なにを考えいているのですか」

「それ、空も同じこと言ってたぜ。相手の女性に失礼だ、そういう人の気持ちを軽視することはやめろってな」

「…………」

「やっぱ、おまえらお似合いだよ」

「……一体、どうしたのですか。いきなり空くん――立花家における唯一の異能者である彼を、縁談などによる形で都城家に率いれようとするだなんて」


 話をしているうちに落ち着いたのか、今度は俺の動向を訝しむ。

 たしかに急な話で、困惑するのも無理はないが。


「別に、あいつのことも考えたうえでだ。無才能者の親友を助けてやりたい、従妹の七年にも及ぶ片想いを――」

「ちょっ、やめてください。第一、彼の方はわたしのことを憶えてないでしょう。七年前、能力開発研究所で別れたきりですから。向こうだって、ちょっと一緒だっただけで、しつこく懸想する女のことは流石に引くはずです。その、わたしも自分の気持ちとはいえ単純だなって思いますし」

「それでも、おまえにとっては特別で大切な少年な訳だ」

「当たり前です。彼による〝わたしの実験〟がなければ、今のわたしはありませんから」

「それは俺も似たようなものだよ」

「そう、でしたね」


七年前の空との出会いを、俺は思い返す。


俺だけではなく方舟(ノア)もまた空と出会ったことで、ただの哀神という亜人から情緒豊かな普通の少女として生きられることになった。俺たち二人は、あいつに恩がある。


 そして俺にとっては恩だけではなく――


         *


(誰もが特別で唯一の、素敵な存在になれる理想の世界……か) 


 それは、かつての立花空が度々口にしていた言葉。

 はじめて出会ったときから、俺は理解した。

 子ども達を導き、新たなる世界を構築するような存在になる自分には、人間の中に対等な子どもは存在しない。


 だが、たった一人だけ例外の〝子ども〟が存在した。


 子どもの夢と、その才能だけでなく、人間としての種すら〝超能力者〟に更新しようとしている立花空。そんな少年を知ってしまったから、俺は悔しくてたまらなかった。


 ……都城道継(おれ)にとって、立花空は〝唯一にして初めてのライバル〟


 だからこそ今の立花空が、余計に認められない。

 たかが母親一人のために、かつての理想を投げ捨ててしまっている〝対等だった存在〟

 それだけではない、もっとも決定的だったのが――


(才能計測システムの前身である、超能力覚醒実験の失敗による夢破れた子どもたちの犠牲。あれですべてが狂った) 


 将来の成功を誓い合った子どもたちは、そのほとんどが俺の前から消え去っていった。

 しかし、俺は研究のすべてが誤っているだなんて思ってはいない。むしろ勉強させて頂いた、と言えるだろう。


 ……ひどく嫌な話だが、子供の頃に抱いた〝夢〟を叶える確率なんてほんの僅かだ。たった一握りの若者だけが夢を叶え、無数の夢破れた子供たちの屍を踏み越えてゆく。

 あの超能力実験は、その一握りになれなかった者のうち最悪最低の末路だ。


(……空、おまえが将来の夢という子どもの原動力ではなく、世界の方を変えようとしたのはなにひとつ間違ってないんだよ。夢で飯は食っていけない、そんな当たり前のことすら分からないような馬鹿――それが、かつての俺だった)


 過去の夢に欠陥を見出した俺は、過去の空と同じ結論に至っていた。

 だが空は実験失敗を経て、逆に己の理想を捨ててしまっている。


 ……俺は、彼に再び理想を取り戻して欲しい。


(世界に必要なのは、夢を叶える力を持った〝一握りの特別な子ども〟ではない。〝九九%の凡人〟が夢を叶えることを約束され、一%の子どもこそが〝世界を変えてゆく超人〟となる、すなわち〝一〇〇%の子ども達が救われる新世界システム〟だ)


         *


「俺には、あいつが必要だ。おまえもそうだろう」

「そうです、けど」

「煮え切らない奴だな、俺が勝手に取り上げてもいいんだぜ」

「……え?」


「――俺は、あいつが欲しい」 


 ベッドの上から鞄を退かすと、俺は倒れ込むように身を投げ出して仰向けになる。眩しく映る部屋の明かりに手を翳す。


 ……空は無才能者という立場に落ちてしまったが、彼の理想は今、俺の手の内にある。


(〝すべての子どもたちが特別な存在になれる理想の世界〟――親父からTMI関係を一任されたことで、そのうち九九%の子ども達を〝才能〟という理想に導いてやれた。あとは無才能者……〝超過能力者〟という一%だけ)


 かつての空が語ってくれた理想は、今では俺の使命(ミッション)となっている。


「すこし、部屋から出て行ってくれ。仕事の連絡を済ませなくてはならない」

「わかりました。入浴の準備をしておきますので」

「それも仕事に一区切りついた深夜に入る。湯は落としていい、まだ暑いから入らない」

「……わたし達、必要ですか?」

「部屋が広くなければ、正直なところ使用人は不要だ」

「やはり迷惑でしたか」

「迷惑じゃないさ。独りでいるよりも、あの不愛想な奴も含めて、おまえ達と家族として暮らせるなら嬉しいよ」

「……ありがとうございます」


 俺の言葉を聞いて安堵したのか、ほっと一息吐いた彼女は部屋から去ってゆく。


 扉が閉まり、静かになった部屋で一人、俺はベッドから起きてノートパソコンの元へと向かう。そして都城家当主の親父からではない、別のメールを他アカウントで確認した。

 その送り主は――


「よし……エリーゼの報告どおり、虹ヶ丘市内での構成人数は二桁を優に超え、とうとう全国で一〇〇名の無才能者および超過能力者が加入したか。実用レベルの超過能力も揃った。あとは一%が背負っている超過能力の代償を解決すればいい。数年がかりで、その準備は済ませた」 


 これで俺の組織した超過能力者集団〈オーヴァーズ〉は、いよいよ本格的に動き始めるだろう。


「――空。これから俺が、おまえの理想を実現してやるよ」


 オーヴァーズ各員に近々行う計画の内容を送信しながら、俺は静かな決意を呟いた。

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