第一章 4
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「おーい、皆大丈夫かー?」
大量のスライムに苦戦する皆に声を掛けてみた。
「「「大丈夫ー……」」」
帰ってきた返事は、スライムが出てくる前とは違って威勢がなかった。
「俺がお前らの分も相手しておくから、少し休んだ方がいいんじゃないか?」
……どうしていつもこいつらと来るとこんなにスライムが出るんだ……。
「ありがと、エドワード~」
そう言って3人は後ろの方へ下がっていった。
「らァっ!!」
一人で何十体ものスライムを相手にすることになった俺は、思いっきり剣を横に振った。
剣から放たれた斬撃はあっという間に周囲のスライムのHPを吹き飛ばした。
「「「お、おぉ……!」」」
「さすがはシモン家に代々伝わる名剣だな」
そう、俺がいつも重宝しているこの剣は、俺の家に代々伝わるものだ。
俺は少し良い気分になって、スライムをどんどん薙ぎ倒していく。
やがてスライムが枯渇し始めると、俺も少し休んだ。
「キャーーーぁぁ!!」
四人揃って切り株に座っていると、森の中から女性の叫び声が聞こえた。
「あっちよ!」
あっちは……北東か……。……ん?ちょっと待てよ……北東って……。
「お、おい!アンリ!ちょっと待て!」
俺が声を上げる頃にはもう既にアンリの姿は見えなかった。
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