まあ、こんなことだろうと思ったよ
俺は、次に起こる展開を予想していた。
俺の予想は、
①ステータスが弱いから城から締め出される
②なぜか気に入られる
③隠蔽を見破られる
の3つだ
まず、②はないな。②はない。
①の可能性が非常に高いと思う。
③はね・・・微妙な感じだな。50;50くらいかな?
とゆうよりなんで俺の隠蔽はローマ数字じゃないんだろう?
まあ、気になるが後回しでいいだろう。
それれよりもだ。
もう、王女様のところにつく。
1歩、2歩と足を進めていく。
ついた。
俺から話をきりだす。
「王女様、俺に用事があると、さきほどおっしゃっていましたが、いったいどのようなご用件でしょう?」
俺はあえてへりくだった言い方をした。
理由は、不敬罪でつかまるのが、嫌だからだ。
「はい。こちらから呼び出していて悪いのですが、この城から出て行ってもらえませんか?」
と王女様は言った。
俺はこうなることをある程度予想していたので、うろたえはしなかったが、この場の流れ的にあえて驚いた感じでいこうと思う。
「お、王女様それはどういう意味ですか?」
「言葉通りの意味です。あなたは、弱すぎます。あとブサイクです。このままでは、私たち王家に泥を塗ることになります。実際、このような事は何回かあったらしいですが、その人たちは殺したそうです。」
ええ!まじ!俺殺されんの!?
まあ、そんなことになったら、持ち前の足の速さで逃げるけどな!
「ええ!待ってください!俺殺されるんですか!?」
「はい、と言いたいところですが、あまりにもかわいそうなので今回は特別に城から追い出すだけにします。この私の善良なる心に感謝してください」
こういうときは、どんな反応をしたらいいのだろうか。
結構困る。いや、大分困る。
追い出されることに異論はないが、いくつか問題が生じる。
それが、服と金だ。
服は、当然、制服のままだ。
この格好は絶対に周りから変な目で見られる。
金は、何もない。
日本の金なら、後ろポケットに入っている財布の中に少しあるが、使えないと判断していいだろう。
そこらへんは、どう思っているのか聞こう。
「俺が、この城から追い出されることに異論はありませんが、この国の通貨をもらえないでしょうか?」
「そうですね。なら金貨5枚渡しましょう。金貨1枚で四人家族、一ヶ月は生活できます。この中にはあなたの服のお金とこのあと冒険者ギルドに行くと思いますので、そのときにかかるお金が入っています。
お金の単位はそこらへんの一般人にでも聞いてください」
そういってもうすでに用意してあったかにように、袋を渡された。
中を見ると、金色の硬貨が入っていた。
これが、おそらく金貨と呼ぶものだろう。
そう思い袋をとじた。
王女様が口を開いた。
「もう質問はありませんか?早くこの城から出て行ってください。あと名前も変更してください。勇者とばれるのはめんどうなので。ほかの勇者様方には私を襲おうとして返り討ちにあったと話しておきます」
「はい。わかりました」
「そこのあなたこいつをこの城の外まで案内してやってください」
そう言って、一人の護衛が指名された。
「おい。こっちだついてこい」
と言われ、王女様に少し会釈してこの部屋から出て行った。
前の護衛についていきながら、観察をしていた。
この護衛は、ザ・騎士って感じがする。
体全体を覆う鎧に甲冑、そして俺の中二心をくすぐるような剣!!
かっこいいなぁと思いながらついていくとそこはもう城の外だった。
町並みは、西洋の文化によく似ている。
そう俺が町を見ていたら、護衛が口を開いた。
「悪いが俺はもう戻る。本当ならこんな事はしたくねえが命令なんだ。すまねえ。少しここの道をまっすぐいくと、冒険者ギルドがある。そこで登録しろ。おっと。時間だ。俺はもう戻る。気をつけろよー」
そういいながら戻っていった。
なんか気さくな人だったなぁ。
まあ、これからは、冒険者として生きていくぜ!
あ!そのまえに、服を何着か買っとこう。
変な目で見られるからな!
ウッシァ!気合入れてくぞ!
こうしてこれから零の冒険がはじまる!
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