あれ?俺のステータス偏りすぎじゃね?
俺らは王女様についていき一つの部屋に入った。
レッドカーペットが敷いてある。ゲームで言う玉座の間ではないだろうか。
そこで、待ち構えていたのは王と思わしき人物とその護衛15人だった。
王が口を開いた。
「おお!貴殿らが勇者か!!」
「はい、お父様。勇者様方はこの国を救ってくれるそうです」
「なんと!真か!?」
「はい、それよりも私たちの自己紹介が済んでおりません」
「おお、わかった。わしはこの国、デスカポネ王国の国王をしておる、アルセイド・フォン・デスカポネだ。貴殿らを、ここまでつれてきた女が、この国の王女、アリシア・フォン・デスカポネだ。これからよろしく頼むぞ勇者たちよ。」
「自己紹介も終わったので、ステータスを確認してみませんか?お父様?」
おお!ステータスなんかあるのか!これは俺がこの世界でチート無双確定だな!
「そうだな、勇者たちよ。心の中でステータスと唱えてみてくれ」
お、心の中で唱えるだけでいいのか。
さっそくやってみるか。
ステータス!
―――――――――――――――
名前 峰方零 年齢17歳
レベル1 職業 暗殺者
生命力 10
魔力 10
力 10
敏捷 58000
器用さ 15
防御力 3
魔法適正 影
スキル
鑑定
敏捷補正極大
隠蔽Ⅲ
称号
チーターよりも速い男
紙の防御力
ブス
―――――――――――――――
ちょっと待ったァァ!!
ステータス偏りすぎだろ!!
何だ敏捷、五万八千って!!
あと称号だ!!
俺はチーターよりも速いのか!!
紙の防御力はそのまんまだ。
だが!ブスとはなんだブスとは!!
イケメンだろ!!
ふざけてんのか!!
このステータス書いたやつ出て来い!!
一発・・・いや5連釘パ○チしてやるから出て来い!!
ハアハア、ツッコミこみすぎて疲れたわこのやろう!バカ野郎!
俺がそんなことを思ってる間に王女様が何かいっているようだ。
ステータスを見ながらすこし耳に集中する。
「勇者様方、聞いてください。一般人の平均のステータスが10です。勇者様方はみなステータスは高いはずです。」
と、王女様は言っているようだ。
そうか~。平均が10か~。
ん?平均が10?一般ピーポーのステータスが?
やばくね俺。
一般人とぜんぜん変わらんじゃないか!!
勇者はステータスが高いんじゃなかったのか!!
俺のステータスの振り分けおかしいだろ!
あきらかにミスってるだろ!
王女様は言う。
「皆さん、ステータスを確認しますので、私たちの目の前に一列で並んでください」
え!?見られんの!?
確か隠蔽ってスキルあったよな。
それでどうにかごまかそう!
あ!次俺じゃねーか!
時間がねえ!
必要最低限のところだけでも隠しとこう。
「では、ステータスを拝見させてもらいます。
彼のものの能力をさらけ出せ!リーディング!」
おお!魔法だ!王女様から発生した霧?みたいなのがでて、俺の体を包んだ。
そしたら俺の前にステータスが記された青い板が俺の胸から飛び出してきた。
―――――――――――――――
名前 峰方零 年齢17歳
レベル1 職業 暗殺者
生命力 10
魔力 10
力 10
敏捷 10
器用さ 15
防御力 3
魔法適正 影
スキル
鑑定
敏捷補正
称号
―――――――――――――――
「これは!?・・こういっちゃ何ですが弱いですね。零様は。ですが、これからの努力しだいで強くなれます。元気だしてください」
「ア、ハイ」
そういって流された。
そういえば俺たちって元の世界に帰れんのかな。どうなんかな。
そう思いながら部屋の隅っこまで歩いていくと、さっきステータスを確認してもらったところから驚きの声が上がった。
「これは!!強い!すごいです!正義様!」
「え!?そんなに強いんですか?」
「ええ!それはもう!うちの騎士団の団長に引けをとりませんよ!」
そんな会話をしているが俺がちらっと見た正義のステータスはこうだった。
―――――――――――――――
名前 天井正義 年齢17歳
レベル1 職業 勇者
生命力 1000
魔力 1000
力 950
敏捷 900
器用さ 800
防御力 900
魔法適正 光
スキル
鑑定
聖剣召還
剣術6
称号
イケメン
―――――――――――――――
くそ!イライラがとまらねぇ!
ステータス反則だろ!
あと、イケメンって何だァ!
俺のほうがイケメンだろ!
あと、話は変わるんだが剣術6って何だ?6って?
俺がそう悩んでいたら王女様が言ってくれた。
「ちなみにスキルの評価は10段階あって、1から3までが初心者、4から6が達人、7から8が剣豪、9は人外、10は神です」
へえー。なるへそ。
なら剣術6ってめっさ強いな!
俺がそんなことを考えているうちに全員の確認が終わったようだ。
「みなさんのステータス確認が終わったので、これから一人ひとりに部屋を与えようと思います。男子には、メイド。女子には執事をつけたいと思います。これから自分の担当のメイドか執事が来るのでその人についていってください。あと零様はこれが終わり次第私のところに来てください。では、解散!」
俺は言われたとおりすぐに王女様のところに行った。
この判断を無視すればよかったと思うのはちょっと先のことであった―――――
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