プロローグ③

光がすごかったので目をとじ光がおさまるのをまっていた。

そして光は消えた。

俺は目をあけた瞬間、言葉がなにもでなかった。

なぜかって?それは俺がついさっきまで教室にいたのにいまは・・・

大理石で作られたと思う床、壁、そして柱。

柱にいたっては、もうパルテ○ン神殿だった。


そんな中、俺がこの神々しさに見とれていたらどこからか声があがった。


「おい!どこだよここは!」


「元いた場所に返せ!!」


「誰か出てこいよ!!」


とクラスのやつらが声をあげているとき、俺は思った。


これ・・ぜったいあれやん。ていうか逆にあれしかなくね?


俺は本が好きだ。なのでこういう類のものは結構見る。

なのでこのあとの展開も大体わかる。

それに、俺と同類のものもいるようだ。

みんなが叫んでいる中、俺を含めて4人じっと黙っている。こいつらはあとあと重要になるかもしれないので覚えておこう。


誰か来たようだ。


「静粛に!!」


と、声をだしたのは今この部屋に入ってきた王女様だ。

この一言で、今までうるさかったやつらが全員黙った。さすが王女様だ。

え?なぜ王女様ってわかるかって?それはこの人からあふれ出る王女様感がハンパないからだ。

みんなも想像してみてほしい。光沢のある金髪に青色の瞳、シミひとつない肌、さらに!それらを沸き立たせるかのようなコバルトブルーのドレス、これはもう王女様だろ。


最初にこの部屋の沈黙をやぶったのは、以外にも玲子だった(いちいち先生いうのはめんどい)


「ここはどこですか?」


王女様が言う


「それを含めて今からお話します。まず最初に、すいませんでした」


と、王女様が頭を下げる


「静かにするとはいえ、さきほどは少々声が大きすぎました。そしてあなたたちの拒否権なくこの世界に招いてしまったことを深く謝罪申し上げます」


「ちょ、ちょっと待ってください。この世界に招いたとはどういうことですか?」


「その言葉のとおりです。では、本題に入ります。勇者様方どうかこの国を魔族の手から救ってもらえないでしょうか?」


と、王女様は言う。

これは俺も予想したことだ。

そうしてあれやこれやとこれからのことを考えている間にこの問いに答えを出すものがいた。


「わかりました。僕はその役目引き受けたいと思います」


と、言っている馬鹿が現れた。

こいつは、天井正義。

こいつは、人をまとめることに関しては人5倍くらい飛び出ていると思う。

そして、なにより人望がすごい。男子、女子、両方から人気がある。

だが、俺はこいつを好きになれない。

なぜなら・・・・


イケメンだからだ!!

俺の目標はこいつの顔を一発・・・いや五発くらい殴ることだ

ん?正義がこっちを振り返った。

何を言うんだろうか。まあ、だいたい予想はつくが。


「みんなはどう思う!僕はこの国を助けたい!!まだこの国のことは何も知らない、だが!!ここで困っている国を見捨てることはできるのか!!僕はできない!!最後にもう一度聞くが、みんなはどう思う!!」


ボソッと誰かが言った。


「正義が行くなら俺も・・」


「私も・・」


瞬く間にそれは広がっていった。


「俺もだ」


「私もよ」


みんなが言い出した。

そして正義は結論を出した。


「僕は・・いや、僕たちはこの国を救います!!」


ワアアアアアァァァ!!

と、大盛り上がりだ。

というか、全員助けると決まったわけじゃないだろ!


「ありがとうございます」


王女様は涙を流し始めた。

だが、これは嘘泣きだとすぐにわかった。

下手くそすぎるだろ!

するならもうちょい練習してからにしろ!!

という、俺の中で、なぞの怒りがこみ上げてきた。

王女様は言った。


「皆さん、私についてきてください」











俺は嘘泣きしたあとにみた王女様の黒い顔はできれば見たくなっかた。

そんなことより眠い!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る