プロローグ②

俺は峰方零。

福立ち第5高等学校の3年生だ。

俺はこの学校でいじめにあっている。

ちなみに今呼び出されたから体育館裏に向かっている途中だ。

何故かって?

それは、周りから見たら俺はブサイクの部類に入るらしい。何故だろうな鏡に映った自分はかっこよく見えるのに、周りからはブスと言われる。もしかしたら、みんな目が腐っているかもしれない。そういうことにしとこう。きっとそうだ。


・・・自分で言ってて悲しくなるな。


おっと。ちょうど体育館裏に到着した。

あれ?誰もいない。


そう思った矢先に―――


バキッ

背中をけられた。

俺はその勢いで前に倒れてしまった。

後ろから声がかかった。


「おいおい!こんなのもよけられないのか!?」


「プッ!Wダサすぎだろ。」


「おっし!今日もこいつの整形を手伝ってやろうぜ!」


そうした会話をするのはこの三人だ。

最初のやつが墨田卓。

次のやつが田中琢郎。

最後のやつが茨城拓人だ。


俺はこいつらが憎い。

今すぐにでも殺してやりたいくらいだ。

だが、俺の力じゃこいつらには勝てない。

一度、たてついたが、逆に俺に対するいじめがエスカレートしていった。

のちのち、社会的に殺してやろうかと思ったが、それはやめた。

理由は、俺がそいつらを殺るまえに俺が殺されそうだからだ。


「おい!話し聞いてんのかテメーは!オラ!!」


「せっかく俺らの貴重な時間を割いてやってるだから、ナ!!」


「そうだぜ、感謝しろよ!!このゴミがッ!!」


そういっておれはいつものように顔を殴られ、腹をけられる。

そうして一時ながれあいつらが飽きたら帰っていく。


「ああ、いい運動になったな」


「そうだな」


「そろそろ戻るか」


「だな」


「あばよ、ゴミ!」


「じゃあな!」


「バイバイ!」


そう言ってあいつらはトドメと言わんばかりに蹴って帰っていった。

体中痛い。


ん?誰かがこっちに向かって走ってきた。誰だろうなと思って、痛い体を起こしてみれば、そこにいたのは、学校一の美少女、谷倉舞さんだった。

この人はいっつもあいつらの整形のあとに駆け寄ってくる。


「大丈夫!?」


そういって、手をかしてくれる。

俺はこの人を天使だと思う。

こんなブサイクな俺に手をかすどころか、しゃべりかけても来ないからだ。

俺にしゃべりかけてくるのはこの人だけだ。

ちなみに、両親は死んだ。

交通事故で俺だけ奇跡的に助かった。

両親は即死だったらしい。


「ああ、大丈夫だ」


そういって俺は歩いて自分のクラスに戻っていくために立った。


「辛い時はいつでも私に相談してくれていいんだからね」


そういわれたが俺は無視して歩き出した。

理由は、俺と一緒にいるという噂が流れたら彼女が困るからだ。


次の授業は何だったかなーと、思いながら歩いていたら教室に着いた。


教室の後ろの黒板に張られてある時間割表を見たら次は社会だった。


社会の先生 南沢玲子は美人で男子からも女子からも人気がある。

俺はこの先生はあまり好きじゃない。なんというか猫を被っているようで気持ち悪いからだ。


キンコーンカーコン


おっと授業が始まるようだ。

そう思って鞄から教科書とノートを取り出して席に座った。


ガラガラ


先生も教室に入ってきたようだ。


「今から社会の授業を始めます」


「「「「お願いしまーす」」」」


そうした瞬間、いきなり魔方陣が現れた。

魔方陣が光ったかと思うと、クラス34名と先生は光にのまれた。



そうした瞬間、俺たちはこの世界から姿を消した

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