自分の思いを形にするのはとても大変だ。言葉、絵、彫刻、運動、音楽、歌、工作、折り紙……。巧拙はあっても、そこに込められた思いを否定することは誰にもできない。形になった思いは、必ず誰かの心に届く。
まだまだ死が遠くにあると思っていた親友。けれど彼女は死んでしまう。自分達は彼女のために何が出来るのか。自分が折る鶴と、あの学生が折る鶴。出来上がるものは同じでも、祈りの重さは違う。祈りの重さは違っても、同じ形、同じ鶴。折鶴は、それぞれの思いを乗せて飛んでいく。
関係、立場などそれぞれの想い違いを折り鶴を通じて入りやすく書かれてるいい作品だとおもいました。みんなが良かれと思って行う行動でも反感をかったり納得出来なかったことありますよね。そういう時に読むと何かいいことあるかもしれません。