第44話 航空隊前線基地

 サイレイ王国、空軍基地に転移して、ピロロ司令官代理に会いました。

「あれ?ライ国王様、飛んで来て居ないですよね?」

「お京さんが、転移能力を授けて下さって、行った事の有る場所なら一瞬で移動出来るよ」

「凄い!!転移で帰れるなら、もっと頻繁に会いに来て下さいよ!!!」

「向こうは結構大変なんだよ、今回空軍全員に助けて貰おうと、迎えに来た」

「えっ?皆で行って良いの、ですか?」

「ハーピーが大勢仲間になって、サイレイ空軍前線基地を作ったから、全員来て欲しい」

「無事なハーピーが、そんなに大勢!!!良かった」


「ライ国王様、ご報告があります!前線基地移動はピリル隊員以下9名参加出来ません、ハイパー男性10名も除外してやって下さい!!」

「ん?男女同数不参加って事は·····」

「はい!!つがい成立、現在子育て中で有ります」

「ピリルの子を見たいな」

「巣籠もりして、両親が暖めています、間も無く子が見られると思われます」

「両親が暖める??」

「男性も、食事の用意以外は、孵化に協力します」

「孵化??もしかして、ハーピーって卵で生まれるの?」

「はい?そうですが?あれ?ご存じ有りません?」

「御免、知らなかった、ピリルに祝いの言葉かけに行くか!!」

「ライ国王様、巣籠もり中は無理です!私も20日会って居ません、産卵の報告も夫のポロネから聞いただけです、後10日程お待ち下さい!」


「目出度いな!!大陸のこっちサイレイ王国が平和って事だね!!」

「そうですね、獣人やエルフ達も妊娠中や出産した人が結構居ますよ」


「え~とハイパー男女22名、ハーピーが·····15名参加で良い?」

「エルフ隊55名は?」

「エルフ隊は妊娠中の者は?」

「居りません!!航空隊員に憧れてる男性エルフは多いですが、射止めた例は、聞き及んで居りません」

「サイレイ航空基地の警備は、狼超人隊に任せて置けば安心、ではエルフ航空隊全員召集!!その後氷ノ山連峰を越え、向こうの樹海を越えた所の前線基地に向かってくれ!!!わしは、戦闘メイド隊を迎えに行く」

「了解!!エルフ隊55名ハイパー隊22名、ハーピー隊15名で、前線基地に向かいます!!!」


 わしは、サイレイ王国、金閣城に転移します。


「あっ!ライ様!!!」

 城の庭で隊員の訓練中だったようで、指導していたメイが目敏めざとくわしを見附ました。

「「「「あっ!!本当ライ様ぁ!!!」」」」

 同じく指導していた、リン達隊長が嬉しそうに声を出しました。


「訓練何かして居れん!!終了!!!」

「メイ急がないから、訓練続けて」

「私達メイド隊、ライ様の要件以外重要な事は御座いません!!」

「そ、そうか!」

「全隊員、ライ様の前に整列!!!」


「うわっ!!凄い!!!」目に留まらない動きで、瞬間にわしの前に隊員が整列して居ます。

「え~と·····聞きにくい事だけど、平和なのか出産ブームみたいで·····」

「ライ様!メイド隊員誰も行為を行って居りません!!!全員ライ様以外と行為する気は全く有りません!!!」

「あの、その、そうか?わしは13歳、後5年は、その」

 メイのあまりの直球に、しどろモドロです。


(ライ様可愛いぃ!!!萌え狂いそう!!!)

 戦闘メイド隊の忠誠心が、何故かMAXになって居ました。

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